2024年10月1日火曜日

義両親との同居問題勃発

義両親の遠回しな同居要求

義両親は我が家にせっせと通って可愛い息子のために差し入れをした。

可愛いって言ってももうオジサンなんですけどね。

まぁ、親は子供が何歳になっても可愛いと言うし・・・。

愛情深いのは良いことなんじゃないかな。

私も我が家に来てもらうことは一向に構わなかった。

大抵は仕事で留守にしていたので気にならなかったというのもある。

ただ、時々は仕事が休みで私も一緒に過ごすこともあった。

とりとめのない話をして一緒にご飯を食べて、夕方近くにはお礼を言って見送る。

ごく普通のやり取り。

夫の気もまぎれるし、有難いとさえ思っていた。

その日もいつも通り、朝10時前には我が家に到着してお茶を飲んでいた。

「お昼は何にする?」

なんて言いながら。

子どもは保育園に行っていたので、その空間には義両親と夫、私の4人だけ。

いつもは私が話題を提供しなければならないような雰囲気なのだが。

その日は違っていた。

やたらと義両親が饒舌で、唐突に義父が、

「お前らもいつまでも賃貸ってわけにはいかないだろ」

と言い出した。

何のことか分からずにポカンとしていると、

「うちも大分古くなってきてガタが来てるし」

と言う。

私は元来鈍いので、その時も何とも思わずに

「そうですか~、大変ですね。修繕はした方が良いですね」

なんて答えていた。

とんだボケナスな嫁だと思われたに違いない。


同居の話が解禁になった

この日を境に、義両親の中では同居の話が解禁になったようだった。

というのも、顔を合わせるたびに、

「今のままでは~」

と言うのだ。

確かに一部屋あたりが6帖や4.5帖で小さなキッチンがついているだけの2DKは狭い。

狭すぎて一部屋を寝室に、もう一部屋を居間に、なんていう使い方は難しい。

収納だって各部屋に作らないと入りきらないし。

キッチンが狭いので料理もままならない。

でも、それとこれとは話が別だ。

義実家に住めば良いと言ったって、そもそもそちらも3DKではないのかい。

義両親は同じ部屋では寝られないとかで既に2部屋を使用している。

空いているのは実質6帖一間だが。

そこに私たち3人が暮らせというのかな。

考え始めたらクラクラと眩暈がしてきた。

どうやったらそこに住めると思ったのだろうか。

荷物もほとんど捨てていかなければならなくなる。

現実的には限りなく不可能なのに、義両親は同居が一番良い策だと信じて疑わないようだった。


「子どもが小学校に上がる前に」と決断を迫られる

小学校に上がったら転校は可哀そうだから。

『入学前に決めた方が良い』と言われた。

その時点でまだ数年あったのに、義両親は急いでいる様子だった。

多分、義実家の色んなところにガタがきていて早急に直したかったのだろう。

「でも、今のままでは住めないですよね?」

と聞いてみたが、

「いっそのこと建て直せば良いと思ってる」

と言われて愕然とした。

いやいや、義両親ともに年金生活でしょ。

しかも、義母なんてずっと専業主婦だから年金もあまりもらえないでしょ。

慌てて、

「年金だとローンを組めないんじゃないですか?」

とその案を打ち消そうとしたら、

「あなたは正社員じゃないの」

と義母に言われた。

えっ?!と思わず固まる私。

もしかして私がローンを組むのーーーーー?!!!!!

無理ですって。

無理無理無理無理無理無理。

事の重大さにようやく気付いた私は激しく動揺した。

だいたいしがない事務職なのに何でローンを組めると思うのだろうか。

しかも、ちゃっかり同居をすることが前提になってるじゃないの。

この時は焦り過ぎてパニックになり、ひたすら貝のように黙り込んでしまった。

『居場所を教えろ』と激しい催促

夫や義両親からの催促が激しくて 夫からも義両親からも言われていた。 『今いる場所を教えろ』と。 私の懐事情をよく知る彼らはずっと怪しんでいたようだ。 ホテル住まいが続くわけがない、と。 確かにホテル住まいは厳しいな、と初日から思っていた。 だから、あの日も泊まる所を探して右往左往...