動物園にプラネタリウム・・・
心が疲れていた。ただでさえ、
二人ぼっちの生活は
心許ないのに……。
そこに夫や義両親からの、
様々な要求。
何とか交わすことはできても、
心は常に落ち着かなかった。
私がもっと、
どっしりと構えていたら。
そうしたら、
違っていたのかもしれない。
でも、
元々の臆病な性格は
なかなか消えない。
それが子どもを不安にさせ、
二人とも震えるような思いで、
日々を過ごした。
お休みの日に、
家でじっとしているなんて、
気持ちがもたない。
そう思って、
朝、突然思い立って
出かけることもあった。
その中でも、
思い出に残っている場所がある。
それは、
動物園とプラネタリウム。
もう動物園は、
楽しめないかな?
そう思っていたけれど、
想像以上に楽しんでいた。
特に、
動物たちとふれあえる場所では、
自分の順番が終わっても、
名残惜しそうにしていた。
触れると温かくて、
気持ちも和らいだみたい。
私も、
肩に入っていた力が
スーッと抜けるような、
そんな感じがした。
日常を忘れて
普段の私たちなら、
動物園に行ったら、
その日はそれで終了だ。
掛け持ちなんて、
もったいない。
また別の日に、
残しておこう。
そう言って、
次のお出かけを楽しみに待つ。
でも、あの頃は、
癒されても癒されても、
足りなかった。
だから、
朝からおやつ頃まで
動物園を楽しんだ後、
そのまま、
はしごをした。
何という贅沢。
心の中では、
電卓をたたく。
だけど、
子どもの笑顔を見てしまったら、
もうどうでも良くなった。
思いきり楽しもう。
ただ、
それだけだった。
暗い中で、
輝く星々。
今にも、
吸い込まれそう。
ナレーションも、
最初は聞いていたのだけれど、
心地良くて、
心地良過ぎて、
だんだんと、
まどろんでくる。
心配事ばかりで、
あまり眠れない日が続いたから。
それも、
影響したのだろう。
気づいたら、
爆睡していた(笑)
終わった後、
子どもに肩を叩かれて、
そこでようやく目が覚めた。
「ママ、寝てたの?!
もったいない!」
子どもは、
笑顔だった。
私も、
笑顔になった。
こういう時間が、
ずっと続けばいい。
そう願った。




