とうとう先生から連絡が・・・
戻ってから最初の週末を、重たい気持ちのまま過ごした。
でも、翌週からは気持ちを切り替えよう。
そんなふうに思っていた私は、
すぐに現実を思い知ることになった。
週の半ば。
仕事帰りに携帯を見ると、
不在着信が入っていた。
見覚えのある番号。
学校だった。
胸がざわついた。
私はすぐに折り返し、
担任の先生に取り次いでもらった。
待っている間も、
学校で何かあった?
体調が悪くなった?
トラブルでもあった?
悪い想像ばかりが浮かんでくる。
きっと大丈夫。
そう思おうとしても、
不安は消えなかった。
先生の話は、
私が想像していたような出来事ではなかった。
でも――
「学校での様子が、少し気になっていて」
その言葉を聞いた瞬間、
私は察した。
授業中、窓の外を見つめる子ども
週明けからの変化に、
先生は気づいていた。
それまでは、
友だちに誘われれば楽しそうに遊んでいたのに。
今は、ほとんど席を離れない。
トイレに立つ以外は、
ずっと座ったまま。
何かに集中しているわけでもない。
ただ、ぼんやりと。
窓の外を、見つめているのだという。
授業中も同じだった。
先生がそばに来て、
「大丈夫?」
と声をかけても、
小さく頷くだけ。
月曜日だけではなく、
火曜日も。
そして水曜日も。
様子が変わらなかったため、
心配になって連絡をくださったのだった。
ここで隠しても仕方がないと思い、
私は週末にあったことを、先生に話した。
話し終えたとき、
受話器の向こうで、
先生の声が少し震えていた。
「……そんなことがあったんですね」
「それは、つらかったですよね」
思わず、胸が熱くなった。
夫には恵まれなかったけれど、
私たちは、周りの人に恵まれている。
こうして気にかけてくれる人がいる。
そう思ったとき、
空っぽだった心に、
少しだけ温かさが戻ってきた。
先生は、
「学校でも、気をつけて見ていきますね」
と言ってくださった。
その言葉を聞いて、
私はようやく、
少しだけ安心することができた。






