2024年10月15日火曜日

運動会は悲しい思い出ばかり

保育園の運動会は悲惨だった

子どもにとっては生まれて初めての運動会だった。

まだ1歳でほとんどできることは無いのだが。

親子でできる競技が用意されていて、それなりに楽しんだ。

保育園で用意してくれた催しに関して悪い思い出は一つも無い。

しかし、この時も夫が最悪だった。

早朝にお弁当作りをしていた私。

いつもはもっと遅くに起きてくるから気を抜いていたら、音もなく近寄ってきて、いきなり

「ったく、こんなメニューで誰が食うんだよ!」

という意味不明な難癖をつけてきた。

食べるのはもちろん子どもだ。

だって子どものための運動会なのだから。

まだ小さいから、消化が良くて優しいメニューにしたつもりだった。

きちんと好みも考慮して喜びそうなものを選んだつもりだ。

前日に下ごしらえをしたりして、自分なりに頑張った。

それなのに、当日の朝にギリギリに起きてきた夫はそのお弁当を見るなり、

「少しは考えろよ!」

と怒り出した。

意味が分からず、

「子どもと考えたメニューなんだけど?」

と答えたら、

「俺はそんなのは食えねーよ!」

と怒鳴りつけてきた。

別にあなたに食べてもらおうなんて思ってはいない。

ただただ子どもに楽しんで欲しいだけ。

そんな気持ちで、

「今から別のものを用意するから、お昼に温めて食べて」

と伝えたら、今度は

「俺には来るなってことかよ!」

と更にキレ始めた。

こうなるともう手に負えない。

前々から自分で、『運動会とか苦手だから行けねーけどヨロシク』と言っていたではないか。

前日にもちゃんと確認した。

それなのに、自分の発言や私が確認したことはすっかり無かったことにされているのか、

「俺はないがしろかよ!」

と暴れ出した。

もう時間も迫っているので相手をしている暇はない。

急いでお弁当やその他の荷物を詰め込み、バッグを肩に抱えて子どもを抱き上げた。

「ごめん。時間が無いからもう行くね」

と声をかける私を夫は鬼のような形相で睨みつけていた。


家に帰ってからのことが気がかりで楽しめない

せっかく運動会の準備も万端なのに。

家に帰ったらどんな仕打ちが待っているのかと考えるとあまり楽しめなかった。

子どもも夫の形相を見て驚いていたが、すぐに忘れてしまったのか楽しんでいる様子だった。

良かった。

あんなに怒鳴られた後だから影響があったらどうしようかと思っていたけれど。

笑顔で過ごす様子を見て少しだけ安堵した。

いつも上手く立ち回ろうと思うのに、ちっともできない。

何に怒るかが分からなくていつもビクビクしているから、それも良くないのかもしれない。

気を遣い過ぎてる?

でも気を遣わないとヘソを曲げてしまうことが多いし。

むしろ気を遣われて全て自分の思い通りになるのが当たり前になっている。

朝のことを思い出して一人悶々としていたら、門の方から見慣れた人物がこちらに向かって歩いてくるのが見えた。

夫だった。

その姿を見た瞬間、全身が強張って息をするのも忘れてしまった。

あの勢いのまま保育園まで来たのだろうか。

まだ怒っているのだろうか。

どういう風に対応したら良いのかも分からずオロオロしていると、あっという間に夫は私たちのシートに到着した。

その途中で知り合いのご家族に、『こんにちは~』と笑顔で挨拶していて一見すると感じ良く振舞っている。

実際にこんな夫の表の顔を信じ切ってしまっていて、ほとんどの保護者は夫を『優しそうなお父さん』と形容していた。

本当は違うんだけどね。

この時だって目はちっとも笑っていなくて怖かった。

本当の姿を知っている私だけが上手く笑えずにいた。

そのまま隣に腰かけた夫は、私に聞こえるくらいの小さな舌打ちを何度も何度もしていた。

結局最後まで隣に座っている夫のことが気になってしまい、運動会の内容をほとんど覚えてない。

帰宅後は長い長いお説教が待っていて、疲れているのに夜中まで罵倒され続けた。

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