2025年6月1日日曜日

復縁モードになってしまった夫が怖い

甘く考え過ぎていたのかも・・・

気付いたら、また夫のペースになっていた。

今までもそんなことの繰り返しだったのに。

また、まんまとその策にはまってしまったことを後悔した。

そして、甘い自分が嫌になった。

私にとって夫は仕事ができて友人も多くて完璧な人に見えたから。

尊敬の気持ちを持つことからこの関係がスタートした。

そして時間が経ってもなお、そんな尊敬のような思いが心のどこかに残っていたのかもしれない。

夫はそんな部分を見透かしていたのかな。

もう過去のことは全て捨てなければならないのだと思い知った。

子どもを傷つけた夫が心の底から憎かった。

一緒になんて居たくないと思った。

それが私の中の大半を占めている感情であり、決して消えることはない。

ただ、ほんの少し隅っこの方に寂しさとか同情とか、別の感情があった。

それを見透かされていたのだとしたら、本当に恐ろしいと思った。

夫の『仕事を再開する』宣言以来、すっかり風向きが変わったように感じていた。

表面上は離婚に向けて動き始めているように見えても、言葉の端々からもう一つの可能性があることを示唆していたように思う。

【復縁】という私がもっとも避けたいことが、夫の中では既に既定路線になっているようだった。

ああいうのって洗脳なのかな。

繰り返し何度何度も『そういう道もあるよ』と言ってくるから。

段々とその方が良いような気がしてしまう。

それまでの私なら騙されて元に戻っていた可能性が高い。

でも、家を出て色んな人と話して自分の置かれた状況を嫌というほど理解できたので心がなびくことは無かった。

そうは言っても夫は本気だった。

嫌ならはっきりと言えば良いんじゃないの?

普通の人はそう思うだろう。

だけど、夫が怒って攻撃的になるのは絶対に避けたかったので、返事をするのにも気を使った。

毎日のようにそのようなメッセージが届いて段々と弱気になった私は、このまま強行的に連れ戻されるのではないかと恐れた。

せっかく子どもと二人で新しい生活を始めようと決意したのに・・・。

計画自体がダメになるのではと不安を感じていた。


普通に家族として会おうとする夫

夫が仕事を再開すると言い出す前は、離婚の話し合いのためだけに会っていた。

それが、急に家族として会おうとするように・・・。

「明日暇?買いたい物があるんだけど」

という感じで、どうでも良い理由で呼び出されることが増えた。

本来なら次の話し合いが2週間後と決まっていたから、その前に会いたく無かった。

でも断ると機嫌が悪くなって、

「ずい分譲歩してるのに。お前は自分の要求ばっかりだな」

と言われ、断ることも難しくなっていった。

子どもも連れてくるように、と言われたって連れて行けるわけがない。

このままだと夫が一人になってしまうから寂しいんだと思おうとしたが、それを考慮したところで受け入れられるものでは無かった。

何とか理由をつけて断りつつ、耐えに耐えた2週間。

ようやく翌日が話し合いの日となった。

やっとその日が来たのだとホッとしていたら、土曜日の朝急に夫から連絡があり、

「前から観たかった映画がやってるんだよ。一緒に行こう」

と誘われた。

どうしたら良いのだろうかと悩んだ。

翌日の予定が白紙に戻されてしまったら、また計画が進まなくなってしまう。

あと少し頑張れば夫と完全に離れられるのだから失敗したくない。

そんな思いが強くて、私は最適な答えを探して頭をフル回転させた。

でも無駄だった。

即答しなかった時点で夫の機嫌はかなり悪くなっていて、何度もため息をついた。

ため息をつきながら、

「もう少し思いやりのある人間だと思ってたよ」

と言い、

「もう良いわ。何かこっちの具合が悪くなってきたわ」

と切られてしまった。

その時の声は虐待やモラハラをしている時のようだった。

何度も経験して頭にこびりついているあの声。

もう夫との通話は終わっているのに、携帯を持つ手が震えて呼吸が早くなった。

早く何とかしなければ。

どうしよう。

話し合いはちゃんと来てくれるのかな。

不安になりながら過ごしていたが、夕方になり、

「体調を崩したので明日はキャンセルでお願いします」

というメッセージが入った。

居所不明の別居状態が続く・・・

「そろそろ居場所を教えろ」と言われたけれど 家を出て以来、夫とは携帯一つでつながっていた。 連絡手段を絶つと離婚の交渉ができなくなる。 そう思って、完全に関係を絶つことを避けた。 連絡を取り続けていると、相手も望みを持つものだ。 『元に戻れるのではないか』というのが言葉の端々から...