受診しても原因を特定できず・・・
朝になり、お義兄さんの運転する車で病院へと向かった夫。それにはお義父さんも同行した。
夜中に途中まで一人で付き添っていたお義母さんは相当疲れていたのかダウンしてしまったらしい。
病院に着いた後は、何科にかかれば良いのかが分からなかったのでまずは総合案内へ。
そこで指示された所に行き、すぐに受診できた。
ただ、診てもらっても原因が不明で・・・。
後日分かったのだが、血液検査の結果もまあまあ健康だった。
医師も首を傾げながら、
「何か急なストレスがかかったりしませんでしたか?」
などと言っていて、どう見ても体は健康だった。
医師に診てもらっている時には既にほぼ回復していて顔色も良く、
「傍から見ても元気だった」
とお義父さんが言っていた。
『なぜこんなに元気な人が病院に?』と思ってしまうくらいの状態で、所見でも異常が見当ず、
「とりあえず様子を見ましょう」
ということになり(そりゃそーだ)、帰宅した。
義両親やお義兄さんもホッとしたことだろう。
私にその情報が届いたのは、夜遅くになってからだった。
まあ、そのことばかり考えていた訳では無いから良いんだけど。
何だか自分の扱いを再認識してしまった。
お昼前には既に家に居て、みんなでワイワイご飯を食べていた夫たち。
奮発してお寿司を用意したと聞いた。
そんな余裕があるのなら、もう少し早く連絡を入れることはできなかったのかな、と思ってしまった。
『ストレス』の原因探し
病院でストレスについて触れられたことから、急に原因探しが始まった。
そして、残念なことに彼らの中ではその話題が出た瞬間から既に犯人が決まっていた。
そう。
その犯人とは私のことだ。
直接は言ってこないけれど、言葉の端々から『あなたのせいで心身がおかしくなっている』という考えが透けて見えた。
鈍い私でも分かるくらいだから、きっと敏感な人ならかなりのダメージを受けたことだろう。
それくらい何度も何度も言われ、段々と疲弊してしまった。
これはもうスルーするしかない。
そう思って彼らからの連絡は全てシャットアウトした。
そんなことをしたら離婚の話し合いが遅れてしまうとも一瞬考えたが・・・。
自分の心を守るのに必死だった。
メッセージが来ても着信があっても無反応を貫いた私。
1分間隔で10回くらいの着信があっても敢えて反応せず。
このまま収まってくれればと考えた。
でも、そうはならなかった。
この事により『原因はあいつ(私)だ』という思いが強くなり、夫からだけでなく義両親からの当たりも強くなった。
これまでも孫を取られたくないという思いから敵対することはあったが、それ以外の部分では
「色々と迷惑をかけちゃって悪いね」
という姿勢だったのに。
闘う相手が増えてしまうという結果だけが残った。
連絡を無視し続けたある日。
小学校に迎えに行ったら、待ち伏せしていた義両親に会ってしまった。
何時に帰ってくるのかが分からなくて長時間待っていたのか、
「こっちは、いつ帰ってくるかとずっと待ってたんだからな。全然分からないんだから」
と理不尽な怒りをぶつけられた。
急に怒られたので驚いてしまったが、それは私のせいではないではないか。
ムカッとして何も答えずに居たら、
「アンタは今回のこと、どう考えてるの!」
と詰め寄られた。
本心を言えば『ストレスなんて私の方がかかってるよ』という感じだったが、まさかそんなことも言えず。
「この状況ではストレスが溜まるのも無理はないかと・・・」
と『お互い様だよ』というのを匂わせた。