2025年6月17日火曜日

引っ越し資金を捻出できず・・・

家に戻ることを決意

夫が出て行ったら、あの家に戻ろうと決意した。

嫌な思い出ばかりの場所だけど。

やはりお金のことがあって、そうせざるを得なかった。

家族三人で暮らしている頃も決して楽ではなかった。

それが、家を出てからは更にお金がかかるようになってしまった。

自分で決めたことだから仕方がないと言えば仕方がない。

気持ち的にはそれで良いのだが、貯めていた分がずい分減ったのは大きな痛手だった。

こっそり持ち出したへそくりがあったから何とかやってこれた。

でもそれにも限りがあり、これ以上長引いたら続けられないという焦りがあった。

対峙するのは怖かったが、離婚の交渉を積極的に進めることにした。

ただ、これは相手のあることだから私の意思だけで上手くいくものではない。

案の定、思うようには進まなかった。

もしかしたら、夫は見透かしていたのかもしれない。

私が追い詰められて焦っていることに。

時間との闘いになり『これ以上はもう待てない』という所まで追いつめられて心は疲弊した。

そんな時、夫が急に部屋を明け渡してくれることになった。

ようやく普通の暮らしができる。

言葉にできないほどの喜びや安堵を感じ、一気にストレスから解放された。

夫との生活に戻らなくて良いんだ、というだけで私にとっては最高の結末だと思えた。

当初の計画では部屋を引き払って別のところに行こうとしていたけど、それは無理になった。

敷金・礼金・保険・前家賃・手数料。

物凄いお金がかかるもんね。

あの部屋に戻ることだけは億劫で。

夫の痕跡を見つけてはブルーな気持ちになるんだろうな、と想像した。

子どもに、

「パパが出ていくことになったから。二人で前の家に住もう」

と告げたら、子どもも嫌がった。

「あの部屋は怖いから嫌だ」

と言われ、

「もうパパは居ないから」

となだめた。


夫が急に来たらどうする?

部屋に戻ることで話は決着した。

費用もかからないし、当分はこれで仕方がないのだ。

安易にそう考えてしまった私に、先輩は

「旦那さんが急に部屋に来たらどうするの?」

と心配そうに聞いてきた。

そうだった。

そんな問題がまだ残ってたんだ。

鍵をかければ良いと思ってしまったが、よくよく考えたら夫も義両親も持っているではないか。

そうすると、中からチェーンでもかけない限りは安全ではない。

家に帰り、鍵を開けて入ろうとしたら中で夫が待ってた、なんてことになったらどうする?

合鍵を持っているということは、そういうことなのだ。

ましてや、夫の住み慣れた家だ。

勝手知ったる我が家で好き勝手する可能性もある。

私としては、離婚したらもう家に入って欲しく無かった。

というか、入れるつもりは無かった。

だけど、そのままでは確実に夫が来てしまう・・・。

それで考えて、勿体ないけれど鍵の交換をすることにした。

まずは管理会社に連絡を入れて、交換することを打診した。

この時、理由を聞かれたのだが、『安全性の高い鍵に変えたい』という理由で乗り切った。

管理会社の営業さんは、

「最近物騒ですもんね」

と納得した様子だった。

そのまま交換する時期の話になったのだが、それは少し先にしてもらうことで話は終了。

夫が居る間に業者が来てしまったら、それこそ大変なことになる。

またヘソを曲げて離婚届に判を押して貰えなくなるかもしれない。

そんなことが起こらないよう、私は慎重に次にすべきことを考えていた。

居所不明の別居状態が続く・・・

「そろそろ居場所を教えろ」と言われたけれど 家を出て以来、夫とは携帯一つでつながっていた。 連絡手段を絶つと離婚の交渉ができなくなる。 そう思って、完全に関係を絶つことを避けた。 連絡を取り続けていると、相手も望みを持つものだ。 『元に戻れるのではないか』というのが言葉の端々から...