2025年3月27日木曜日

元夫の友達からの連絡に警戒

電話をかけてきた夫の友人

元夫の友達の中には連絡先を交換した人もいる。

前は時々連絡を取り合っていた。

つながっておくと急な用事ができた時に便利だった。

ただ、今はもう離婚していて夫とは他人だ。

子どもの父親という事実に変わりはなくても、はっきり言って気持ち的には他人以下になっている。

そんな夫の友達とも当然連絡するような用は無いから、そろそろ消さなくちゃなーと思っていた時だった。

携帯に夫の友人の名前が表示され、着信のランプが点滅した。

誰からもかかってくるような時間帯では無かったので、ちょっとだけ驚いた。

うちの両親や姉は夜遅くにはかけてこない。

だから、夜間はいつも携帯を放置している

いつもなら気づかなかったかもしれないが、その時は偶然目の前に置いてあった。

反射的に慌てて出ようとして、ふと考えた。

一体何の用?

もし夫から頼まれごとをしてかけてきたのだとしたら面倒だな、と思って出るのを躊躇した。

警戒しているうちに一度切れたのだが、数分後に再び鳴った。

こうなってくると出ないのも気になるし、出るのも怖い。

この頃まだ離婚して数か月くらいの時だったので恐怖の方が大きかった。

もし夫が何かを要求してきているのなら、できるだけそれに応えなければならない。

恐怖で支配され続けた私は、離れても尚そんなことを考えていた。

だけど、心のどこかで『そんなのおかしい』とも思っていて。

相反する気持ちが自分の中でせめぎ合っているような状態だった。

少しでも接すれば心を乱されることは分っている。

だから普段はできるだけ夫関連のことを思い出さないようにしていたのだけれど・・・。

やはり長年しみついた思考はなかなか消えないみたいだ。

時期的にはまだ、声を聞けば怯えて悪夢を見ていた頃。

本人でなく友達からと言っても、十分に憂鬱の種だった。


夫の仲間内では話が逆に伝わっていた

「元気だった?」

思い切って電話に出た後の第一声がこれだった。

相手は以前やり取りした時と変わらずフレンドリーな感じだったんだけど。

夫が裏で何か画策しているのかもしれないと思うと身構えてしまった。

その友人自身が良い人だったとしても、夫が絡むと予期せぬ方向にいってしまう。

私は警戒しながら世間話をしつつ相手の出方をうかがった。

その中でしきりに聞かれたのが、

「最近どうしてるの?お子さんは元気?」

ということだった。

そりゃー元気に決まってる。

あんな父親と離れられたんだから。

それだけで幸せ度は1000倍、いや10000倍上がってるはずだ。

友人のところにもお子さんが居るからちょっと気にかけてくれたのかな?

そんな風に思ってしまった私は少しだけ気を許してしまい、子どもの近況なんかも話した。

なんだかんだと普通に会話できて、『警戒することも無かったかな』と思ったのだが・・・。

4~5分くらい話した後、唐突にその友人が、

「そろそろアイツとお子さんを会わせてあげられないかな」

と言った。

その瞬間、頭が真っ白になった。

実はそう言ってくるのではないかと予想はしていた。

だから、その言葉自体にショックを受けたわけではない。

ただ、過去の虐待シーンが鮮明に思い出されてしまった。

既に子どもと二人で穏やかに暮らしているのに、どうしてかな。

やっぱり嫌な思い出というのはなかなか消えないのかな。

動揺していることを悟られたくなくて、

「それは無理ですね・・・」

と答えるのが精一杯だった。

友人は納得している様子だったが、その後の言葉に更に衝撃を受けた。

「いやー、これ言っていいのか迷ったんだけど」

と言うので、そんな奥歯に物が挟まったような物言いは逆に気になると思って、

「何ですか?言ってくださいよ」

とお願いしたら、

「アイツ、お子さんが虐待されてるんじゃないかって心配してるんだよね・・・」

と教えてくれた。

何を言ってるんだろう???

それが最初の感想だった。

虐待していたのは自分なのに、何で私が疑われなきゃいけないの?

よくよく聞いてみたら、どうやら仲間内では逆の話になっていたらしく。

私が虐待していたのに親権を取られてしまった、ということになっていたようだ。

これには正直驚きすぎて言葉も出なかった。

ただ、そのままではマズいのですぐに訂正した。

訂正したところで、それほど親しくない私と長年の友人である夫のどちらを信じるだろうか。

こうやって事実でないことがあたかも真実のように広まっていくことが怖いと思った。

夫の友人からの電話攻勢により疲弊

見覚えのない名前の着信 先輩が出勤した後、リビングで調べ物をすることにした。 離婚の話を進めるには、まだまだ知識が少なすぎた。 それに、気持ち的にもじっとしていることができなくて。 非常に不安定な状況の中で気を紛らわせるように忙しなく考え事をした。 恐らく、このまま待っていても離...