2025年3月16日日曜日

モラハラの証拠が欲しい

離婚を有利に進めるために

口の達者な夫との話し合いは非常に難しかった。

こちらが正論を言っても上手く交わされて、いつの間にか夫のペースに乗せられてしまう。

対等に話し合うためには何か証拠が欲しいと思った。

証拠さえあれば夫も耳を傾けないわけにはいかないだろうから。

一番良いのは普段の虐待やモラハラを記録すること。

例えば私が居ない間に子どもを怒鳴ったり叩いたりするところを撮れればこれ以上の証拠はないはずだと思った。

私へのモラハラも、記録できるタイミングはたくさんあった。

これらは家の中で行われることなので、外で誰かに気づいてもらうというのは非常に難しかった。

表面上はごく普通の家庭に見えていたのだろう。

周りからは平和に暮らしていると思われていた。

唯一気づいていたのが義両親だったが、こちらも全く期待できなかった。

息子可愛さに『悪気はないと思うんだよ』と繰り返した。

そうすると、他に気づいている人も居ないので私たちは孤立無援の状態になってしまう。

そんな環境だから夫だって暴走してしまったのかもしれない。

とにかく家庭内で行われていることを記録しなければ。

そう思って、夜な夜な小型カメラを検索した。

今は子どもやペットの見守りのためのカメラが色々と用意されている。

高性能なものも多数あり、普通に使う分には選り取り見取りだ。

ただ、ここで問題になるのが夫に気づかれてしまうのではということだった。

掃除もしない人だから隅っこの方に置いておけば気づかないかもしれない。

でも、万が一気づかれてしまったらきっと問い詰められるだろう。

何のために置いたのか。

何か企んでいるのではないか、と。

非常に小型のカメラもあったので、安全に事を運ぶならそちらの方が良いと思った。

ただ、超小型のものは高い、高すぎる・・・。

予算との兼ね合いもあってすぐには決められず、数か月の間毎晩カメラを検索した。


テレビで偶然、監視カメラを使った事件が放送されて・・・

ある日、家族でテレビを見ていた時のこと。

監視カメラを使った事件の再現ドラマが放送された。

私はドキンとして、思わず息をのんだ。

毎日毎日カメラの検索をしていたので、頭の中はそのことでいっぱいだった。

だから、反応してはいけないのに一瞬焦って夫の方をうかがった。

大丈夫。

気付いているはずがないんだから。

そう思いたいのに、安心できない気がして夫の言葉を待った。

こういうテレビを見ている時、夫はいつも黙っていない。

簡単な感想であることが多いんだけど何か言うはずだと思った。

それほど興味が無かったら反応も薄くなり、適当な感じの言葉になるはず。

そう期待したのだが、夫は私の予想を裏切り、かなり怒った口調で

「最低だよな!こっそりカメラをつけて見張ってるなんて!犯罪だよ!」

と言った。

私にも同意を求めてきたのだが、上手く答えられていたか分からない。

もうこの人は全て気づいているのではないか。

私の計画を知っていて、わざとこういう発言をしているのではないかと不安になった。

それでも平静を装い続けたけど、もう心臓はバクンバクンと鳴っていて内心とても慌てた。

何だか全てを見透かされているような気がする・・・。

そんな状態でカメラを購入して設置する度胸も無く、この計画は実行せずに終わった。

本当は、送り先を会社にして受け取って・・・という感じで綿密な計画を立てていたのだが。

やはり恐怖の方が勝ってしまい、できなかった。

弁護士への依頼は断念

『交渉をプロに任せる』という選択 離婚するためには夫と話し合いをしなければならない。 でも、直接会って話すことに恐怖を感じていた。 夫は家を出て戻らなくなった妻を寛大な心で許せるような人ではない。 自分がヤキモキしたりイライラしたら絶対にその気持ちをぶつけてくるはずだ。 そうなっ...