2024年11月27日水曜日

恐妻家を演じるモラハラ夫

妻が強くて肩身が狭いというアピール

家の中で夫は絶対的な存在で、私たちは常に気を遣っていた。

『そうは言っても対等な部分もあったんでしょう?』と聞かれることもあるが。

もしそうであればあんな別れ方をしていない。

離婚するにしても円満離婚という道も残されていたように思う。

それができなかったのは、私たち家族の形があまりにも歪だったからだ。

一方的という言葉でも甘いくらい。

服従という言葉がふさわしい。

それほどまでに虐げられていたのに、外の人たちからの印象は全く違うものだった。

特に夫の友だち達からは私が強いのだと勘違いされていた。

「アイツが煩くってさぁ~」

夫はよくそう言っていた。

例えば遊びに出かけた時、帰りが遅くなると私に怒られるからという理由で早く帰ってくることがあった。

こちらとしては遅くなった方が有難い。

その間、私たちは自由に羽を伸ばすことができるので万々歳なんだけど。

恐妻家を演じる夫は何やかやと理由をつけて自分の都合の良いように動いていた。

しかも、それを私が煩く言うからという理由で。

「お前んところ、厳しいんだな」

と言われている現場を目撃した時には本当に驚いた。

まさかそんな話になっていたなんて・・・。

「それだと遊びに行っても自由にできないね」

「せっかくの外出にも気を遣うなんてかわいそう」

夫の友人(女性たち)は夫に憐みの目を向け、私を軽蔑していた。

言いたい放題言ってくれるよね。

実際のことは何にも知らないくせに。

そう思うのだが、夫の機嫌が悪くのは困るから何も言えなかった。

友人の言葉に対して夫が、

「そうなんだよ~ 俺家の中で弱いからさぁ」

なんて言ってることにも腹が立った。


真実を語っても意味が無い

何故本当のことを言えなかったのか。

それは報復が怖かったからだ。

夫はその状況に満足していた。

恐妻家で窮屈な思いをしているというアピールをすると周りが気の毒がる。

そして私に非難の目が向けられる。

そんな状況が楽しかったに違いない。

『可哀そうな俺』というポジションを手放したくなかった夫は、一緒にいる間ずっと恐妻家を演じ続けた。

私にとっては迷惑な話だ。

夫から虐げられ、夫の友だちからは『もっと自由にしてやって』と非難される。

いつか本当のことをカミングアウトしたいと思っていたが、それが叶うことは無かった。

きっと最後まで私が悪者だったと思う。

でも、それで良い。

離れることができたのだから、どう思われていようが構わない。

そもそも一人だけよそ者だった私は最初から良く思われて居なかった。

特に女性たちからは何故か敵対視されていた。

後から入ってきて大きな顔をするな、というようなことを遠回しに言われたこともある。

決してそんなつもりはなく、集まる時には目立たないようにしていたのに。

隅っこの方で大人しく話を聞いているだけでも気に入らないのなら、もうどうしようもない。

多分何をしても気に入らないのだ。

それなら私が出ない方が良いと考えて夫にもそう告げた。

しかし夫は納得せず、

「俺の友人関係を否定するな!集まりに出ないなんて、どうしてお前はそんな勝手なことが言えるんだ!」

と怒った。

勝手なのはどっちなんだろう。

私はただ心穏やかに過ごしたいだけなのに。

頑張って受け入れてもらおうとしても無理なことが分かった時、これ以上の努力は無駄なのだと悟った。

諦めたことにより精神的な負担も減った。

だけど、そのことでまた双方から『打ち解けようと努力していない』と攻撃されて傷ついた。

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