2024年11月16日土曜日

帰宅時間も分単位でチェックする夫

転職後は慣れるだけでも大変なのに

転職したばかりの頃は新しい仕事に慣れるだけで大変だった。

職種が変わったこともあり、全てが手探り状態。

定時内に終らないことも多く、その都度少しだけ残業して対応した。

残業しても長くならなければお迎えは間に合う。

本来なら、その点だけ気を付ければ何の問題もないはずだった。

それなのに、夫が帰宅時間を細かくチェックするものだから毎日大変だった。

遅くなった日はお迎え時のやり取りもできるだけ急ぎ、買い物も手早く済ませた。

それでいくらかは挽回できるから。

本当はちゃんと見て買い物したいけど、時間が無いから思いついたものを買う。

そうやってほんの少し挽回したところで、夫の怒りは収まらなかった。

そういう時は怒り任せに怒鳴りつけるのではなく、

「今日は遅かったね。何やってたの」

と嫌味っぽく言われた。

何って仕事だけど?

慣れないから大変なんだけど?

そう言いたいけど言えない。

言ったらそれこそ火に油を注ぐようなものだ。

だから、当たり障りのない会話に徹しようと

「今日は忙しくてなかなか終わらなかったんだよ~」

と言うのだが、そうすると夫はバカにしたように

「あんな仕事でも大変なことってあるんだ」

と鼻で笑った。

一生懸命やってるのにこんな風にバカにされて。

悲しいやら悔しいやらで心はぐちゃぐちゃになった。

この人はどうして相手を労わることができないんだろうか。


10分の遅れも許されない

仕事をしていたら予定通りにいかないこともある。

特に不慣れな仕事ではそういうことがしょっちゅうあった。

私からしたら10分程度の遅れなんて些細なことだと思うのだが・・・。

夫はこのくらいの時間でも猛烈な不満を持った。

仕事で疲れてるのに、更に帰宅後に責められるなんて本当に信じられない。

あなたが働けないから必死で頑張ってるんだよ、と言いたい時もあった。

でも、夫自身が引け目を感じていたら可哀そうだから何も言わずにいた。

それも良くなかったのかもしれない。

こちらが何も言わないものだから、夫は言いたいことを言って私を責めた。

しかも同じことを何度も。

「もう十分だよ、一度言われれば分かるよ」

と伝えたことがあったのだが、その時は睨みつけながら

「言っても分からねーから言ってんだろーが!」

と怒鳴っていた。

分かっていないわけではない。

ただ、本当に定時内に終らないこともあるのだ。

私の作業が遅いからという理由だけでなく、ギリギリの時間に突発的に入る作業もある。

それを新入りの私が勝手に『明日やろう』とは決められないから。

周りの人たちのことも気にしつつ、その時々の最適な対応を見つけようとしていた。

『今日中に仕上げちゃおう』という雰囲気だったらもちろん残る。

そういう風に周りを気遣った結果、夫の希望する帰宅時間を超えてしまう日が出てきてしまった。

もっとも、それは慣れるまでの間の少しの期間だった。

段々とそういうこともなくなり、毎日ほぼ定時に上がれるようになった。

私のように、ちょっと遅くなったら怒られる人っているのかな。

もし居るなら、「もっと自分の気持ちを大切にして良いんだよ」と伝えたい。

あの頃の私がそう言って欲しかったから。


絶対服従を求める夫に反旗を翻した日

いつでも私が従うのが当たり前の我が家。

夫の言うことが絶対で、反対意見を持っても認められたことはない。

力関係が歪だとか夫が一方的過ぎるとか。

もうそんなことはどうでも良かった。

最後の方は『離れること』しか頭になかった。

だって離れたら大体のことが解決するんだもの。

でも、夫の元を去るのは最大の裏切り行為だ。

だから、そう決めたのなら私も腹をくくらなければならなかった。

それに、思い立ったからと言ってもすぐに行動すれば良いというわけでもない。

無計画なまま動いても、夫に勘づかれて阻止されてしまう可能性が高い。

だから、水面下で密かに準備を進めて決して悟られてはいけなかった。

行動にうつす時には一気に片を付けなければならなかった。

この時ばかりは周りを巻き込み、実家の両親にもとうとう打ち明けた。

きっと驚いただろう。

幸せに暮らしていると思っていたのに、こんな状況になっていたことを初めて知ったのだから。

でも、私が話している間、黙って聞いてくれた。

そして『帰っておいで』と言った。

帰る場所があると思えるだけで勇気が出た。

あの日の勇気があったから、今の私たちがいる。

シャンプー難民だった我が家

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