2024年11月23日土曜日

ザ・ブルーハーツの想い出

あのメロディーを聞くと思い出す若かったあの頃

新卒で入った会社で出会ったのが彼だった。

不思議と気が合って、最初から気の許せる相手だった。

私たちは同期として同じ時を過ごし、時々仕事帰りにご飯を食べに行った。

あの頃のことを考えると、とても懐かしい気持ちになる。

同期は四人居たのだが、それぞれが個性を持っていて面白い仲間たちだった。

会社という組織では常に気を張っていたけど、その四人と居る時だけはホッとして安心できた。

その彼がよく聴いていたのがザ・ブルーハーツだ。

もうずいぶん前に解散してたんだけどね。

そんなの関係ないくらいにとても好きだったみたい。

私も何度か聴かせてもらい、あまり詳しくなかったのに今でも耳に残っている。

今でもそのメロディーから連想されるのはあの頃の記憶だ。

新卒でまだ社会にも慣れていなかったから、あっという間の数年だった。

その間、悩んだり行き詰まったり。

また頑張ろうと奮起したりして、気が付いたら時間が経過していた。

何とかやってきたというのが正直なところかも。

このまま続けられるのかな?という不安もあったりして。

そんな私から見ると、彼は凄い人だった。

仕事も早く正確で、その上理解力も優れていた。

いつか追い付きたいと思っていたけど、それは叶わなかった。


モラハラ男を選んだ愚かな私

同期たちとはずっとワイワイ楽しくやってきたから。

気の合う仲間として長く続くのだと思っていた。

でも、彼から『好き』と言われた。

あの時は嬉しかったなー。

そんな風に感じたことが意外でもあり、自分の中でどんな存在なのかを自覚してしまった。

だけど、その時は既に彼氏が居た。

モラハラDV虐待男はその後夫になった。

人生の大事な選択で、私は間違えたのかもしれない。

でも、結婚しなければ子どもに会えなかったのだから、それだけは本当に良かったと思う。

子どもは私にとってかけがえのない存在だ。

あの辛く苦しい日々の中で子どもの存在がなければ生きてこれなかった。

全てを投げ出したくなっても、子どもがいるから頑張れた。

だから、大切な子どもに出会わせてくれたことだけは感謝している。

告白された後、内心悩んだ。

だって断ってしまったら、もう今まで通りに一緒に過ごすことができなくなると思ったから。

かと言って、モラハラ男(当時はそう思っていない)と別れる勇気も無い。

何だか全部間違っている気がして悶々と考えた。

考えて考えて考えているうちに、私たちの関係は普通に戻っていた。

ご飯にも行くし、電話してバカ話もする。

そういう友人のような普通の関係だ。

当時は何をしても自信がない私が普通の生活を送るには夫のような気の強いタイプでなければダメなんだと思い込んでいた。

同僚の彼は優しいタイプだったから。

全てにおいて中途半端な私とは合わない気がして。

愚かな話だが、思い込みで夫と一緒に居る方を選んだ。


会えなくなって気づいた本心

しばらくは絶妙なバランスで私たちは上手くいっていた。

それが崩れたのは、私に転勤の辞令が下りたことからだった。

あまり時間も無い中で引っ越しの準備を進める日々。

慌ただしくて目の前のことしか考えられなかった。

気づいたらもう引っ越しというタイミングになっていて、皆と別れを惜しむ間もなくバタバタと新天地へと向かった。

新しい場所では急に独りぼっちになったようで心細くなった。

彼氏(後のモラハラ夫)は居たのだが、もうその頃既に違和感や息苦しさを感じていたんだよね。

でも今進んでいることに抗うのには抵抗があって、逆らうことなく流された。

その頃、彼に話を聞いて欲しくて何度も電話した。

いつも愚痴を言うのは私で彼は聞き役で。

頼ってばかりだったと思う。

そして今思えばとても無神経だった。

彼氏への不満なんかも打ち明けていて、やってはいけないことをしたと思う。

それなのに、話を聞いてくれて時には諫めてくれた。

だから、その存在に安心し切っていた。

何かあっても話を聞いてもらえれば大丈夫。

気持ちを切り替えて頑張れるから。

そう思っていたけど。

ある時、『これ以上はもう連絡を取らない』と言われてしまった。

急なことで驚いたけど、彼の心情は理解できた。

『私の連絡先も消す』とも言われた。

最後の電話が終わった後、何だか急に実感がわいてきた。

もう二度と連絡を取ることができないんだな。

一連のことを考えるとツッコミどころが満載だけど、当時は若くて鈍感で、目の前の表面のことしか見ることができなかった。

まあそうは言っても自業自得だから、それから何かあっても独りで耐えてきた。

もうあれほど親身になって話を聞いてくれる人は居ない。

これは自分への罰なんだと思う。

離れてからハッキリと分かったことがある。

私は彼が好きだった。

それも、最後の電話を切った瞬間に気づいてしまった。

だけど気づくのが遅すぎた。

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