2025年5月29日木曜日

断っても断っても「駅まで送る」という夫

何か企んでいるの?

自宅の玄関を開け、外に出ながら

「それでは~」

と行こうとしたら、夫から引き留められた。

「ちょっと待ってて!」

と慌てていて、何事かと思ったら、

「駅まで送るよ」

と言うので、

「それは大変だから良いよ」

と断った。

それなのに、断っても断っても『行く』と言って聞かないものだから・・・。

ほとほと困ってどうしたものかと考えていた。

その様子を見ていたNが横から

「今日は俺も居るし、送って行くからお前は休んどけよ」

と言ってくれて、夫はようやく諦めたようだった。

一緒に暮らしている頃に少しでも優しくしてくれていたら。

そうしたら私たちも夫への愛情を失うことは無かったと思う。

それなのに、夫からは罰ばかり与えられた。

もう手放さなければならないと分かった途端、惜しくでもなったか?

私は表情を崩さず、

「また連絡します」

とだけ伝えた。

あーこれでやっと解放される!

そう思いながら歩きだした私たちを、今度は義両親が追ってきた。

「間に合って良かった」

とぜーぜーしながらお義母さんが近づいてきて、子どもに何やら話しかけていた。

だが、子どもの表情は硬く、ほとんど声を発しなかった。

お義父さんは最初私と話していたが、途中で子どもの隣に行き、

「急に行っちゃうんだもんな~。おじいちゃん、寂しいよ」

としきりに『寂しい』とアピールしていた。

こういう罪悪感を煽るような言い方はして欲しく無かった。

子どもに何の罪があると言うの?と思ったが、もしかしたら私への当てつけだったのかもしれない。

Nはその様子を苦笑いで見ていた。


「次、いつ会える?」というプレッシャー

義両親の攻撃(?)を何とかかわしながら歩き、やっと駅に到着した。

まさか電車に乗ってまで追いかけてくることはないだろうと、足早に改札へと向かった。

改札を通り、振り向くと笑顔で手を振る二人の姿が。

その時ふと考えてしまった。

どんな気持ちで見送っているのかな、と。

虐待やモラハラを繰り返した息子が妻子に見捨てられたのだ。

何も思わない親は居ないだろう。

改札を入った後はNとも別れ、子どもと二人電車に乗り込んだ。

やっと二人きりになれた。

ホッとして、思わずお腹が鳴った。

その音を聞いた子どもが途端に笑顔になり、

「ママのお腹の音聞こえた!すごい音!」

と笑った。

話し合いをした飲食店でも一応食事したのだが、どこに入って行ってるのか分からなかった。

それくらい緊張していたということだ。

二人になり安心してやっと空腹に気づいた。

次の乗り換えの駅でとりあえず何か食べようということになり、その後は色んな話をした。

その時に私が一番気になっていたのは、パパとの生活のことだ。

親権争いをしている最中に虐待なんてしていないと信じたかったが、夫ならやりかねないとも思った。

それで詳しく話を聞こうとしていたら、突然メッセージが入った。

『次はいつ会える?』

という義両親からのメッセージだった。

子ども宛のメッセージなのだが、子どもは携帯を持っていなかったので私に送ってきた。

それを見た瞬間、まだまだやるべきことがたくさんあるのだと思い知らされた。

それからは、頻繁に『次はいつ会えるの?』というメッセージが届くように・・・。

気持ちは分かるけど、やはりしんどかった。

何かに追われているような気持ちになった。

義両親からの振込を確認

毎月、家賃の半分を振り込んでもらうことに 月々の家賃の半分を義両親が月初に振り込んでくれることになった。 本当に有難くて、冗談じゃなく涙が出た。 初めて振込を確認した時のことは忘れない。 『こんなことをしてもらちゃって良いのだろうか』という罪悪感ももちろんあった。 でも、それ以上...