2025年5月26日月曜日

【子どもを取り戻す!】強い覚悟を持って臨んだ話し合い

久々の子どもとの再会に涙

やっとその日がやってきた。

指折り数えていたのだが、そういう時に限って時間の経過が遅い。

あまりにも待ち遠しくて、当日は1時間前に待ち合わせ場所に到着した。

早すぎて、お店さえ開いてなかった。

それでも【あと1時間待てば会えるんだ】と思ったら、はやる気持ちを抑えることができず・・・。

ソワソワしながら待つこと数十分。

約束の10分前には夫たちも到着した。

お店の外で軽く手を振ると、私を見つけた子どもがにこっと笑った。

それだけで涙が出そうになった。

合流後はすぐに店内へ。

この時もNが来てくれて、

「今日もとことん付き合うよ」

と言ってくれた。

席の並びは、夫と子どもが隣同士で座り、夫の前に私、子どもの前にNだった。

つまり、私と子どもは対角線上になるので何だか遠い。

いや、目の前に居るんだけど話しづらい位置になってしまったな、というのが正直な感想だった。

気を取り直して話し合いを始め、まず夫が

「今日は来てくれてありがとう」

と言った。

はっきり言ってこれは子どもやNへのポーズだと思った。

本当は感謝の気持ちなんて無いくせに、まるで善い人のように振舞った。

夫は主導権を握りたかったのか、

「最初に親権について話し合いたい」

と言ってきたのだが、私はそれを拒んだ。

まずは夫に譲歩させるために、財産の話から始めたいと考えていたから。

予想通り、これには夫が拒否反応を示して、

「一応持ってきたけど分けるものなんてねーぞ」

と言った。

テーブルの上にお互いの財産情報を記した用紙を並べ、それをお互いがチェック。

私の方は正真正銘持っている財産の全てを開示した。

こちらの情報を出さなければ相手にも求めることができないと思ったのだ。

夫の方は明らかに出していない情報があると感じた。

以前に見せびらかしてきた銀行の通帳も含まれていない。

そうなることは見越していたので、

「念のため、この情報が正しいかをお互いに調べましょう」

と提案した。


財産調査の提案に慌てる夫

夫はやたらと慌てていた。

本当に調査するなんて思っていなかったみたい。

「きちんとした理由があれば調べられるから」

と伝えたら、

『そこまでする必要はない』とか『信用できないのか!』とか怒っていた。

信用なんてできるはずないのに。

現に私の記憶している物が出されていないではないか。

多分夫は高をくくっていたのだと思う。

以前見せたものでも私が覚えているはずがないと。

だけど、何故かその時のことをはっきりと記憶していて、【隠してるんだ】と分かった。

「全ての情報が確定してから財産分与の話し合いになるね」

と言うと、夫は観念したように

「今日持って来てないのもあるかも」

と言い始めた。

「分与の対象になるのは結婚後のものだけだぞ」

と言うので、

「そんなの分かってるよ。結婚後に貯まった分はきっちり半分ずつにしよう」

と提案した。

この提案がよほど嫌だったに違いない。

すぐに返事をせずに黙り込んだ夫。

お得意の計算をしていたのかもね。

その間、子どもは黙ってジュースを飲んでいた。

多分、『何でママはお金の話をしてるのかな?』と思っていただろうな。

実際にはこれが目的ではなく、親権で譲歩させるための布石だった。

夫のだんまりにも負けず、こちらも言葉を発しないで居たら、

「半分ずつにするというのは現実的じゃない」

と突然言い始めた。

ここでNが、

「半分ずつが普通じゃないの?」

と言ってくれたのだが、

「それはあまりにもフェアじゃない」

と頑なだった。

どういうことかと確認したら、ある意味予想通りの答えが返ってきた。

どうやら私と夫の貯金額にあまりにも大きな差があるため、自分が多額の財産を分け与えることになってしまう、ということのようだった。

とうとうカミングアウトした夫は少し開き直っていた。

そんなに持っていたのに生活費の全てを私に払わせていたのか・・・。

予想していたとは言え、ちょっとショックを受けた。

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