2025年5月13日火曜日

子どもに会いたい、ただそれだけだった

夫との交渉を急いだ

このまま子どもと離れて暮らすのは大きなリスクになると感じていた。

もっとも懸念されたのが子どもの精神状態だ。

虐待する父親と一緒に居たら心が休まる時間も無いだろう。

恐らく親権を取るまでは夫も大人しくしているはずなので。

それまでに何とかしなければと思った。

この件に関しては義両親も絡んでいるような気がしてならなかった。

現状を知るためにも、再び夫側と話し合わなければと動き始めた。

翌日には早速連絡を入れて、

「早急に話し合いたいので連絡ください」

というメッセージを残した。

こういう時、夫はすぐに返信を寄こさない。

自分の方にボールがある時にはなかなか動かないのだ。

それも分かっていたので、しつこいくらい連絡を入れた。

もう怖いなんて言っていられる状況では無かった。

ただひたすら、反応してもらうために連絡し続けた。

しつこくすれば怒って反応してくるだろう。

それで構わなかった。

案の定、しつこいメッセージに腹を立てた夫が、

「一体何の用ですか。いい加減にしてください」

と返信してきた。

これを逃すまい、と私は上手く次の話し合いに誘導しようと試みた。

ただ、夫はかなりの曲者なので、なかなか乗ってこなくて・・・。

焦って何か夫側にメリットになるようなことを用意しなければと考えた。

だけど、その考えはすぐに捨てた。

恐らく一度良い思いをしたら次から次へと要求してくるだろう。

そうなったら、更に交渉は難しくなる。

『とにかく夫と話したいんだ』というのを前面に出してアピールした。

そのアピールが功を奏したのか夫も乗り気になってきて。

その日のうちに次回の話し合いの日時と場所が決まった。


水面下で弁護士に相談

3回目の話し合いの中で、お互いに弁護士に依頼しないということになっていた。

だけど、このままでは相手の言いなりになってしまう。

そんな危機感を持っていた。

それで、こっそり弁護士さんに相談することに決めた。

この時も相談に乗ってくれたのは先輩だった。

何度か実家の両親や姉から『大丈夫なの?』と連絡を貰ったのだけれど。

心配かけたくなくて『大丈夫だよ』で通した。

子どもと話したがっていたが、『今ちょっと手が離せなくて』と言い訳をした。

なぜそんな状況になっても真実を伝えられなかったのか。

あの頃の自分の心理状態を思い返してみると、やはり冷静では無かったと思う。

先輩が紹介してくれた弁護士さんに会いに行く日。

私はとても緊張していた。

こういうのって運もあるから、良い巡り合わせがあればスムーズに決まる。

だけど、期待しているような結果が得られないこともあるから。

もしダメだったとしても気持ちを切り替えて頑張ろう。

そんな風に心の準備をしていたのだが・・・。

お会いしてみると、非常に良い方だった。

信頼できると感じたので、そのまま相談することを即決した。

若いけれど熱意があり、私の気持ちにも寄り添ってくれて。

何だかとても強力な助っ人と知り合えたようで嬉しかった。

一つ問題があるとすれば、夫と決めた条件だった。

あの約束が生きている限り、弁護士さんに交渉してもらうことは不可能だ。

それに、こちらが弁護士さんを出したら相手もそうするだろうから。

弁護士さん VS 弁護士さんになった場合、どうなるかも分からなかった。

だから、とりあえず現状を伝えてどのように動くべきなのかを相談することにした。

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毎月、家賃の半分を振り込んでもらうことに 月々の家賃の半分を義両親が月初に振り込んでくれることになった。 本当に有難くて、冗談じゃなく涙が出た。 初めて振込を確認した時のことは忘れない。 『こんなことをしてもらちゃって良いのだろうか』という罪悪感ももちろんあった。 でも、それ以上...