2025年7月29日火曜日

「貯金いくらある?」という質問の意図

静観し続ける私に質問の嵐

夫や義両親の策略にはまってはいけないと、あえて静観し続けた。

何か言われても大げさに反応せず、淡々とした受け答えに徹した。

それでも諦めないので、どうしたものかと思っていたら、突然

「今、貯金ていくらあるの?」

と質問された。

最初、その意図が分からず言葉に詰まってしまったのだが、その後の夫の発言でようやく理解。

「兄貴が家を売っても借金が残るらしいんだよ」

という夫の言葉は、状況を理解するのに十分だった。

お義兄さんは元々エリートで、高給取りだった。

辞めてもしばらくは失業給付をもらえるはずだが、未来永劫もらい続けられるものではない。

その上、精神状態が悪くて仕事再開の目途が立たないことから、家は売却しようという話になっていた。

ただ、売却しても負債が残るらしく、それをどうしようという問題が。

というか、あれほど稼いでいたのに貯金も無いのかい。

呆れるやらがっかりするやらで、何と言ったら良いか分からなかった。

もしかしたら、奥さんに慰謝料として払ってしまったのかとも思ったが。

そうではないらしい。

働いていた時にかなり散財していて、貯蓄なんて考えは無かったらしい。

そう言えば、派手な生活を送っていた。

外食に旅行、ペット。

グルメな人たちで、お取り寄せなんかも頻繁に楽しんでいた。

そんな世界もあるのか、と時々羨ましくなったが。

自分には縁のないことだと、こちらはコツコツと生活してきた。

それが急に仕事を辞めることになり困ったからと言って援助を要求してくるなんて。

お義兄さんがそんなことを言うはずがないので、多分夫が良い恰好をしたくて義両親に提案したのだろうと思った。

そもそも、私の貯金は子どものためのものであり、他の用途に使うつもりは一切無い。

だから援助なんてできないが、とりあえず一体いくらの負債が残るのかと聞いてみたら、数百万という大金で・・・。

その額にも衝撃を受けた。

立地は良いので売れるには売れるだろうが、それでも差額が出てしまう。

「困ったねー」

と言いつつ、これ以上長引かせると押し切られそうなので早く話を切り上げようとした。

こんなの、本来ならバサッと切り捨ててしまえば良いだけのこと。

でも、あの人たちと話していると圧の強さに負けそうになることが多かった。


一円も出せません

いくら払えるかなんて聞かれても、そもそもお義兄さんの借金自体が私には関係のないことだ。

一円も出せないという態度で接していたら、

「まだ家族なんだから、少しは助けてくれよ」

などと、都合の良いことを言い始めた。

そこでふと、私にその話を持ってくる前に自分の貯金を使ったらどうなの?と思い、

「(夫)は私なんかよりずっとお金持ってるでしょう。それを貸してあげたら」

と提案してみた。

離婚の話し合いの時だって、それを隠したくて『財産を調査するのは止めにしよう』と言ってきたくらいだ。

まとまった額のお金を持っているのは夫の方なのに、即座に断られた。

実の兄弟のことでも、自分のお金は使いたくないんだね。

それなのに私には払わせようとするなんて。

いつも通りの身勝手な物言いに怒りを感じた私は、

「それじゃ、借金を地道に返していくしかないよ」

と告げた。

夫なら、その額を一括で貸し出せるくらい持っているのを知っていた。

そんなに困っているのなら貸してあげるという選択肢もあるだろうに、なぜか私に負担させようとしてくるので、

「なんで(夫)の貯金から貸してあげないの」

と聞いたら、

「俺たち兄弟は、そんなに仲良くないからさ」

と訳の分からないことを言った。

何を言ってるの。

それなら私なんて赤の他人だよ。

赤の他人に、いつ返ってくるのかも分からないお金を貸せるはずがない。

私たちはもうすぐ離婚して他人になるんだから、お義兄さんなんて他人の兄弟になるんだよ。

怒りに任せてそんなことを言いそうになったが、ふと思い直して

「私からは無理だなぁ。そんなに持ってるなんて(夫)が羨ましい」

という言い方にした。

羨ましいと言われた夫は、喜んで良いのか否定した方が良いのか分からない感じになり、

「まあ、そうだよな」

という曖昧な反応でその話を締めくくった。

私と話してみて、『やっぱりコイツはそんなに持ってないよな』と分かってくれたのか。

あるいは、『さすがに出してはくれないか』と思ったのだろう。

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