2025年7月25日金曜日

引っ越し資金の準備ができた

早く生活を立て直したい

夫から通帳を返してもらい、急に手持ちのお金が増えた。

これは本当に嬉しかったが、浮かれている場合ではなかった。

その資金を使って生活を立て直すことが急務だった。

と言っても、夫が動いてくれるまでは新しい部屋を借りることもできない。

少し余裕ができたからと言って部屋を二つも借りていたら、それこそすぐに尽きてしまう。

まずはじっくりと計画を練るために貯金を整理することにした。

絶対に動かさない、下ろさない通帳を作り、大半をそこに移動。

もう一つには、突発的な出費に備えて少しだけお金を入れた。

計画を立てながら、何だかワクワクした。

ずっとギリギリの生活だったから。

ほんの少し余裕ができたら、これまでと同じ風景も違って見えた。

さあ、ここからが勝負だ。

また頑張らなくちゃ。

私はやっと一歩踏み出せたことに安堵しつつ、次の出方を考えた。

まだまだ道のりは遠く、夫は『離婚』を受け入れてはくれない。

それでも一筋の光が差し込んできたような気がして清々しさを感じていた。

そんな時、義実家の方では決定的な出来事があった。

お義兄さんの離婚である。

ずっとその問題はくすぶっていて、いつ爆発してもおかしくない状態だったのだが・・・。

とうとう本当に離婚することになった、という報告をもらった。

私たちの方が先に離婚に向けて動き始めたのに。

先を越されちゃったなー、なんて思いながらお義兄さんの奥さんが羨ましくなった。

モラハラから解放されるってどんな気持ちだろう。

綺麗さっぱり忘れられるのかな。

私も早くその仲間入りがしたかったけれど、長くなりそうだなという予感もあった。

実際、その後年単位の戦いを強いられることになり、私の精神はどんどん疲弊していった。


実感がわかない、お義兄さんの離婚

お義母さんから報告を貰った時、『とうとうその日が来たのね』と思った。

だけど、よくよく考えたら何度も『離婚だ!』となっては元に戻るというのを繰り返していたので信じられない気持ちもあった。

また、元に戻ったりして。

お義兄さんの奥さんには申し訳ないが・・・。

内心は元に戻って欲しい気持ちがあったことも事実だ。

お義兄さんが義実家に戻ってしまったら夫が戻るためのスペースが無くなってしまう。

自分で部屋を借りれば良いのに、それもしないだろうから。

義両親がお義兄さんにきっぱり断ってくれないかな、とさえ思った。

『お前はもう立派に自立してるんだから部屋を借りろ』みたいな感じで。

それを言ったら夫も同じかもしれないが、体調不良だったことを考慮すると夫の方の面倒を見て欲しいなんて図々しく考えてしまった。

部外者の私がこんな風にやきもきしていたなんて、誰も想像しないだろう。

それも、『夫の戻る場所が無くなったら困る』という理由なんだから。

私たち夫婦も実質的には既に関係が終わっていたんだと思う。

独りぼっちで放り出すことができなかったのは、夫に対して同情心があったからだ。

それを夫は愛情だと勘違いした。

愛情をもらったら、それに返そうとするのが普通だと思う。

だけど、夫は利用しようとした。

本人にそのつもりは無くても、私の扱いは常に利用価値があるかないかで決まっていた気がする。

こちらにまだ気持ちが残っているうちは、それでも我慢できた。

我慢強い私の意識を変えたのは子どもへの虐待だった。

それを目の当たりにした時、一気に夫のことが許せなくなった。

風邪を引くのも怖かったあの頃

体調不良は自己責任 普段から些細なことで腹を立て、理不尽な怒りをぶつけてくることの多かった夫。 体調不良にも非常に厳しかった。 どんなに気を付けていても、風邪くらい引く時はある。 だが、夫はそれを許さなかった。 咳が出れば冷たい目で見られ、鼻をかめばため息をつかれた。 わざわざ近...