2025年7月23日水曜日

半分の負担も渋る夫

独特の計算方法で自分の払う分を算出した夫

「生活費の半分を負担して欲しい」

と夫にお願いしたら、何やら携帯を取り出して計算し始めた。

画面の角度的に見えなかったのだが、結構長い時間計算していた。

悔しいけど夫は頭のキレる人なので、おおよその額を算出するのはあっという間だと思う。

でも、この時は長々と打っていて、途中ため息なんかつきながらあーでもないこーでもないとやっていた。

最終的に負担する額が出てきたようだが、何だか渋々な感じだった。

『まあ、仕方がないか』という空気を醸し出していて、これまでの私だったら夫に申し訳ないなぁなんて考えてしまったと思う。

結果が出た後、自分の前に携帯を置いて『見ろ』と促してきた夫。

恐る恐る画面をのぞき込んだら、月々の生活費の4分の1にも満たない額だった。

えっ?

どうやったらこんな額が出てくるの?

それじゃあ家賃の半分にもならないよ。

驚いて夫の顔をまじまじと見つめたが、非難されていると気づかないのか、

「もう、それで良いだろ」

と横柄な態度だった。

まるで『譲歩してやった』と言わんばかりの物言いで、納得できなくて

「半分どころか4分の1にもならないんだけど、どういう計算なの?」

と質問した。

夫は明らかにこの話題を早く終わらせたがっていた。

でも、それを許さず、しつこく質問した。

既に怒り気味の夫はとても怖くて、でもこのままではいけないとキレられるのを覚悟の上で勇気を出して質問したのに、

「お前に説明しても分かんねーよ」

と言われてしまい、

「それ以上は無理だから」

と一方的に話を切ろうとした。

それでも諦めずに、

「内訳だけでも教えてよ。でないと納得できないから」

と言ってみたけれど、

「それならもう無しだ」

とヘソを曲げてしまった。

その後、

「食費とかも結構かかってるし」

とか、

「親も来てくれてるから、その分もかかってる」

などと言い、納得しない私を守銭奴扱いしてきた。

この話し合いが終わった後にNから聞いたのだが、夫は恐らく家賃から色々な物を引いていた。

何を引いていたのか分からないが、マックスの額が家賃でそこからどんどん引いていったので、最終的に家賃の3分の1くらいになってしまった。

生活費って家賃だけじゃない。

光熱費やネット代だってばかにならない。

食費を払っていると言うけれど、それはお互い様だ。

私たちだって自分たちの食費を払っているのだから、それを考慮しろというのがそもそもおかしい。

また一緒に暮らしたいと言っている割には、こちらのことなどどうでも良いようだった。


話し合いのできない夫

「お前たちが出て行かなければ、こんな風に生活費が二重にかかることなんて無かっただろ」

と責められた時、思わず

「二重になんてかかってないよ。今いる所は」

と言いかけてハッとした。

危なかった。

先輩の所に居ることはバレてないみたいなのに、わざわざ自分からカミングアウトするところだった。

以前に夫から脅されたこともあったが、あれもカマを掛けたのかもしれない。

本当に二重の生活費が掛かっていたら、すぐに立ち行かなくなっただろう。

それは夫も分かっていたはずだ。

「家に戻らないというのなら、その分金が掛かっても文句は言えないよな」

というトンデモ理論も、夫からすれば正論。

初めから私たちに利するようなことをする気はさらさらなく、家に戻るか夫への費用負担の要求を取り下げるかの二択を迫られた。

比較するまでもなく、より嫌なのは家に戻ることだった。

その二択を出すのも卑怯だと思ったが、ここは諦めるしかないと要求を放棄した。

この時、とてもがっかりしたように見せていたが、実はここまでは想定内だった。

だって夫が私たちのためにお金を出すはずがないから。

それより、この流れで別居を納得させたかった。

お金のことは諦める。

だから、そっちも別居のことは認めて欲しい。

そういう感じで文句を言われない状況を作りたかった。

本来なら離婚まで一気に進めたかったが、相手があの夫では難しい。

それなら第一ステップとして別居という手札を失わない状況にしたかった。

最終的にその目的は達成された。

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