2025年4月24日木曜日

「部屋を引き払いたい」と夫にメッセージを送信

最初の交渉は『家から出て行ってもらうこと』

友人の口ぶりでは、夫は離婚を渋っているようだった。

それでも私が離婚したいと言うのなら、それなりの覚悟を持って臨むように。

そんなメッセージのように思えた。

きっと完全に敵となった私を夫は容赦しない。

立ち直れないくらいのダメージを与えるつもりだろう。

だから、こちらも念入りに準備する必要があった。

思いつきで行動しても上手く行くわけがない。

そう考えた私は、今後の進め方をもう一度練り直すことにした。

いきなり離婚を持ち出しても納得しないことは明らかだった。

それならば。

まずは部屋を出て行ってもらうというのが一番スムーズなのではないか、と思った。

上手く別居に持ち込めれば、時間が掛かっても離婚できる。

私たちが家を出た段階で別居していると言えばそうなんだけど。

ずっと先輩の家でお世話になるわけにもいかないから、早く住居を確保したかった。

そんな感じで、夫と最初に交渉すべきことが決まった。

伝えたいことは一つ。

『部屋を出て行って欲しい』

ただ、それだけ。

こうやって書いてしまうと簡単そうに思えるのだが。

実際は、これがなかなか難しかった。

相手はあの夫だ。

聞いた瞬間に激怒して暴れまくるだろう。

この際ご近所さんからの目などは置いておいても、部屋を壊されるのは困る。

退去の時に余計な費用が掛かってしまうのが不安だった。

何か穏便に済ませられる方法は無いだろうか。

朝起きてから寝るまでずっと考えていたら、ふとあることに気づいた。

もうすぐ部屋の更新だ・・・。

更新手続きをしないと伝えれば流石に観念するかもしれない。

明日、内容をよく考えてからメッセージを送ってみよう。

そんなことを思いながら眠りについた。


緊張しながらも夫にメッセージを送信

その日の寝起きの気分は最悪だった。

夫の夢を見たからだ。

しきりに誰かが私の名前を呼ぶので、振り返ったら夫だった。

私は慌てて逃げた。

でも、猛スピードで追いかけてきた夫に手首をつかまれてしまった。

逃げようとしてじたばたと暴れているうちに目が覚めた。

起きた瞬間はドキドキしていて、まるで短距離走を走った後のよう。

夢で良かった・・・とホッとしたが、やはり夫のことが怖いと思った。

その後は朝ご飯の支度をして皆で食べて、子どもを小学校に送り届けて。

帰ってきてから慎重にメッセージを考えた。

推敲に推敲を重ねた結果、回りくどくなってしまった。

でも、気分を害さないようにと気を使うとどうしても長くなってしまう。

長すぎるとまたイライラさせてしまうかと思い、少し修正してからやっと送信。

送信する時の手が震えた。

すぐに返事が来たらどうしよう。

返事は欲しいけど読むのが怖い。

夫と対峙する時、とにかく私には怖いものだらけだった。

だからいちいち勇気を振り絞らなければならなかったし、必要以上に慎重になった。

送信した後は一仕事終えたような気分で少し寛いでいたのだが。

1時間、2時間と経過しても返事が来ない。

それが段々と気になってきて、頻繁に画面を開いた。

ずっと未読のままで、見た形跡がない。

いつもはすぐに既読になるのに未読のままだなんて・・・。

こんな状況でも『夫に何かあったのかな』と心配してしまった。

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