2025年4月22日火曜日

夫の友人からの揺さぶり

再び連絡してきた夫の友人

義両親から止められて以来、夫がしつこく連絡してくることは無かった。

不気味な沈黙を保ち、私の方も対応を考えあぐねていた。

そんな時、またしてもメッセージを送ってきた人物がいた。

夫の一番の友人であるK氏だった。

以前、事情も知らずに夫のメッセンジャー役を買って出てしまった人。

夫がしょぼくれているのを見て放っておけなかったのだと思う。

前の時は何も分からずに連絡を取ってきたから仕方がないとしても。

前回虐待の事実も告げたし、大体の状況は分かったはずだ。

それにも関わらず、まだこの件に関わろうとするなんて。

少し無責任な気がして腹が立った。

夫の友人が夫の肩を持つのは当然のことだけど。

私たちが戻ったらどうなるか、想像できないのかな。

画面にチラッと表示された文言は、

「少し話せませんか」

だった。

通知を知らせる音は一回鳴っただけ。

下手に開いて既読になってしまうのが嫌で、私はしばらく考えていた。

既読になれば相手も期待するはずだ。

少なくとも、私が読んだことを知られてしまう。

それなら気づかないフリをしてスルーしてしまおうかと思った。

だけど、もし夫が離婚の話し合いをしたがっているとしたら?

私が迷った原因はそこであり、チャンスを逃したくないという思いが強かった。

その前の様子から察するに、夫もだいぶ弱気になっている感じがしたから。

諦めの気持ちもあるのかな?と勝手に期待した。

万が一、前向きに離婚のことを考えてくれているのなら。

勇気を出して話し合うために会いに行こう、と思った。


厳しい現実を前に思考が停止

夫の友人に、

『少しだけなら大丈夫です』

と送るとすぐに電話が掛かってきた。

最初、質問攻めにあって、

「帰るつもりはないのか」

とか

「子どもはどうしてるのか」

とか聞かれた。

「このまま戻らず、子どもも学校に通わせないままでは不利になるよ」

とも言われた。

ちょっと言ってる意味が分からなくて、

「え・・・?それってどういう・・・?」

と言いかけたところにかぶせるように

「それって虐待になるよ」

とハッキリ言われた。

思いもよらない言葉に私は驚いて絶句した。

『虐待』だなんて。

その言葉があまりにも衝撃的過ぎて、全く理解が追いつかなかった。

電話口の相手は優しくて穏やかなK氏のはずなのに。

もう、いつもの彼では無くて。

ショックで何も言えなくなった。

私が黙り込んでしまっても、K氏は話し続けた。

「離婚届けを勝手に出すのは犯罪だけど、万が一出そうとしても受理されないように手続きしてあるから」

「離婚になる場合には親権を争うつもりみたいだよ」

「知り合いの弁護士への依頼も考えている」

そんな感じのことを淡々と伝えてきた。

大事なことだから私は必死でメモを取った。

手元にあった紙に書き殴りながら、何故か涙が出て止まらなくなった。

とうとう事態が動き始めたのだという安堵と。

夫への恐怖心と。

協力者がいるということに不安も感じた。

そういった色んな感情がぐちゃぐちゃに混ざり合い、思考が停止した。

義両親からの思いがけない提案

夫のプレッシャーがきつい 収支を把握した夫は、協力するどころかプレッシャーを強めてきた。 「支払いを遅れるんじゃねーぞ」 という脅しと共に、問題はないのかをしつこく確認してくるようになった。 そんなに心配なら少しは解決策を考えてくれれば良いのに。 『全ての責任はお前にある』という...