2025年4月14日月曜日

夫から『帰ってきて』という留守電が・・・

家を出た翌日に夫から涙声の留守電

当日はとにかく目まぐるしく状況が変わった。

突然家を出ることになったが行く当てもなく。

途方に暮れていたら先輩に偶然会った。

ご厚意に甘えてそのまま先輩の家に行くことになり、夜通し色んな話をした。

少しだけ心に余裕ができたのは翌日になってからだった。

それで携帯をチェックしたら夫から留守電が入っていた。

何件かの留守電が入っていて、お義父さんからの『いつ帰ってくるのか』というメッセージもあったのだが。

その中に紛れて夫からのメッセージが入っていた。

「俺が悪かった。本当に悪かったと思ってる。帰ってきて・・・」

そう言う夫の声は涙声だった。

その声を聞いて、『もしかしたら本当に反省しているのかも』と思ってしまった。

そんなはずがない、ということは自分が一番分かっているのに。

弱っている姿を想像したら、強烈に心が揺さぶられた。

夫に対して決して許されないような酷いことをしているのではないだろうか、とか。

こんなに苦しめて、自分たちだけ幸せになりたいだなんて。

それこそがエゴではないのか、とか。

あれほど強い気持ちで『家に帰らない』と決めたのに、こんなことで簡単に揺らいでしまった。

留守電を聞く時、子どもに背を向けた状態だった。

ふと振り返ったら子どもがこちらを見ていて、その顔を見た途端に『これで良かったのだ』と思い直すことができた。

あの仕打ちが私に対してだけならまだ我慢できたかもしれない。

でも、子どもを虐待することだけはどうしても許せなかった。

これまでしてきたことを未来永劫許せる気がしなかった。

だから、一緒に居ても夫への愛情が蘇ることはないだろうと思った。


反応しない私に対して夫はイライラ

それまでの私なら、ああいう留守電を聞いてしまったら反応せずには居られなかった。

だけど、あの時の私は『反応しない』という選択をする事ができた。

同じようなモラハラ被害を受けたことのある人なら共感してもらえるかもしれないが。

相手から何らかのメッセージを受け取った後、無反応で居ることはとても難しい。

その後のことを反射的に考えて傷の少ない方を選んでしまう。

怒らせないように。

ただそれだけを考えて、相手の要望をくみ取って行動する。

『返事が欲しいんだな』と思ったら、返事をせずには居られなかった。

この時にそうしなかったのは、私たち家族の関係がいかに歪であるからを思い知らされたからだ。

前日に先輩から、

「もう我慢する必要なんて無いんだよ。離れなきゃ(私)も(子ども)ちゃんもダメになるよ」

と言われた。

その眼差しはとても真剣で、私たちのことを思って言ってくれているのだと分かった。

確かに今離れなければ、もう逃げ出すチャンスはやって来ないかもしれない。

子どものため、自分のため。

勇気を振り絞って離れる決心をした。

私はお守りのようにしまっておいた離婚届を目の前に広げ、まじまじと見つめた。

これを出す時も近いのかもしれない。

その時がやってきたら迷いなく出せるように、心の準備をしておきたいと思った。

それにしても、あれほどまでに痛めつけられたのに離れることを躊躇するなんて。

あの頃の私は本当におかしかったのだと思う。

夫からはその後も何度か連絡が来た。

そのたびに泣いていて、言葉にならないような声を発していた。

帰るつもりは無かったけど、『帰ってきて』という言葉には心が痛かった。

だけど、その声は段々とイライラしたものに変わっていき・・・。

やがて脅すような口調へと変わっていった。

別居中の不安定な状況の中、子どもは学校へ

離婚時に不利にならないように 夫の友人から言われたことが頭から離れなかった。 子どもが学校に行っていないと、それだけで不利になる、と。 たったの一週間でも影響があるのかな。 もし本当にそうなら早めに手を打たなければと焦った。 いずれにせよ長い間休むのは良くないし、子どもだって本当...