2025年4月11日金曜日

急遽、学校を休むことに

家出中は学校にも行けず・・・

家を出た翌日は月曜日だった。

本来なら私は会社に行き、子どもは学校に行く。

でもその時は学校用品を持ってきて居なかったので行けなかった。

第一、ランドセルや教科書、文房具なども無い。

距離的なことで言えば、その場所から学校に通うのも難しかった。

子どもは朝目を覚まして、

「月曜日だから学校に行かなくちゃ」

と起きてきた。

でも、

「今日は行けないんだよ」

と説明して納得してもらった。

私が『今日』と言ったから、

「明日はどうしようね~」

なんて言っていたが、『きっと明日も明後日も行けないな』と思った。

これが仮にもし物凄く近い場所であっても、多分行けない。

子どもと私が家を出て連絡がつかなくなったら、夫は何とかしてコンタクトを取ろうとするだろう。

その時、子どもの学校というのは一番手っ取り早くて確実な方法だ。

私の会社という選択肢もあるが、夫は決して電話など掛けてこない。

それまでにも緊急の用事が発生したことがあったが、繋がらなくても携帯に掛け続けていた。

私の会社が苦手なのか。

それともただ単に会社という所に掛けるのが億劫なのか。

理由は分からないが、こういう状況でも私の会社に連絡する可能性は低いのではと思った。

ましてや体面を気にする夫が会社までわざわざ出向いてくるとも思えなかった。

そうなると、やはり子どもの学校というのがもっとも可能性が高くなる。

ただ、学校の先生に電話するのはやはり躊躇するかもしれない。

現実的な線を考えると、恐らく下校時間を見計らって外で待ち伏せすると思った。

だから、その時点で学校に行くのは非常に危険なことだった。

落ち着くまでは、しばらくお休みをしなければならない。

可哀そうだけれど、それが最善の策だった。


担任の先生に電話

学校に電話をして、担任の先生に取り次いでもらえるようにお願いした。

だが、あいにく席を外されていたようで、

「戻りましたら折り返しお電話するように伝えます」

と言われた。

しばらくして担任の先生から掛かってきたので、

「家の都合でしばらくお休みします」

とだけ伝えた。

本当は理由も伝えられたら良いのだが、そういう訳にもいかなかった。

『家出をして今別の場所にいるんです』なんて言えるはずがない。

それに、家の事情を話したら子どもを見る目も変わってしまうのではないかと恐れた。

それまでは『のんびりしていて天真爛漫な子』と言われてきた。

それが話した途端に『家庭環境が複雑で注意が必要な子』になってしまうかもしれない。

学校は子どもが唯一羽を伸ばせる場所だから。

できるだけ変わらない環境を残してあげたかった。

でも、先生ってやっぱりプロなのね。

少しだけ子どもと代わって話した時の様子から何かを感じ取ったのか、

「もし何かあったら遠慮なく言ってください。

 サポートできることもあるかもしれません」

とおっしゃった。

こんなお気遣いを頂いたことに恐縮してしまって、

「本当にご迷惑をおかけしてすみません。ありがとうございます」

としか言えなかった。

私はとりあえず

「今週お休みします」

と告げたのだが、先生からは

「2~3日後に私の方からもう一度お電話します」

と言われた。

それまでに少しは状況が片付いていれば良いなと思った。

さあ、これで子どもの学校のことは一応済んだ。

あとは私の会社への連絡だ。

ふと時計を見たら間もなく9時だった。

業務の始まる時間だ。

事前にある程度の情報は伝えてあったけど、やはり急に休むことになり迷惑をかけてしまった。

せめて業務に支障が出ないように早く伝えなければ。

そう思って慌てて電話した。

別居中、義両親からの呼び出し

「直接会いたい」と言ってきたお義父さん お義父さんは家を出てから何度も電話してきた。 ずっと無視し続けていたので、こちらの気持ちは分かっていたはずだ。 それにも関わらず、毎日定期的に電話してきては留守電を残した。 そのうち留守電もいっぱいになるだろう。 一体いつまでかけ続けるつも...