2025年4月16日水曜日

夫の友人からの電話攻勢により疲弊

見覚えのない名前の着信

先輩が出勤した後、リビングで調べ物をすることにした。

離婚の話を進めるには、まだまだ知識が少なすぎた。

それに、気持ち的にもじっとしていることができなくて。

非常に不安定な状況の中で気を紛らわせるように忙しなく考え事をした。

恐らく、このまま待っていても離婚に応じてもらえる可能性は低いだろう。

いつ連れ戻されるかも分からない。

そんな状態で落ち着いてなど居られるはずがなかった。

とりあえず先輩から借りたPCに電源を入れて、調べたい項目を携帯にメモ。

私たちのようなモラハラの事例も調べようと思っていた。

思いついたことを携帯に打ち込み、その内容を見返していたのだが・・・。

突然着信を知らせる画面に変わった。

ちょうど携帯をいじっている時だったので驚いて携帯を落としそうになった。

まじまじと画面を見てみたが、表示されている名前に見覚えはない。

『誰だったかな』と考えてみても一向に思い出せなかった。

ただ、その語感には何となく覚えがあった。

名前そのものではなく近い語感というか・・・。

それで表示されている名前を繰り返し呟いてみて気づいた。

夫の友人だった。

彼らはニックネームで呼び合っているのでフルネームを知らない人も居る。

別に知らなくても困らないので、私も聞くことは無かった。

なるほど、そのニックネームになるのも納得だ。

繰り返し呼んでいると自然に浮かんでくる。

なぜ携帯に連絡先が入っていたのかと言うと、以前集まった時に強制的に交換させられたからだ。

夫はいつも、

「俺の友達とは仲良くしろ」

と言う。

その人は特に夫と仲が良くて頻繁に連絡を取り合っている相手だった。

多分今回のことも真っ先に知らせたのだろう。

それでお節介を焼いて仲裁しようとしているのではないか、と予想した。

もしそうだとしたら、余計にややこしいことになると思った。

相手は全力で夫の気持ちに寄り添うはずだ。

『私たちを家に戻す』ことに一致団結して取り組むだろう。

絶対に家に帰りたくない私たち VS 家に戻したい夫&友人たち。

ここに義両親まで参戦してきたら大変なことになる。

別に友人なんて無視していれば良いんじゃないの?と思われるかもしれないが。

あの人たちの何が厄介かって、それは仲間内のつながりが非常に強いことだ。

知り合いに優秀な弁護士が居るとかいう話も聞いたことがある。

もし皆が協力体制を敷いたら、そういう人も出てくるのではないかと怖くなった。


夫のことを『可哀そう』と言うけれど・・・

何度もかかってきて、そのたびに思考は中断された。

これはもう電話に出た方が良いのではないかと思い、仕方なく出てみることに。

相手は私が『もしもし』と応答するより先に、

「急に電話してごめん。何度もかけちゃって迷惑だったかな」

と言った。

そりゃーもう迷惑だったよ、とも言えず、

「いえ、大丈夫です。それより何か用があるんですよね?」

と聞いた。

こういう話だから彼も言いにくかったに違いない。

普段とは違って歯切れの悪い感じで、

「いやー、何て言ったら良いのかな。(モラハラ夫)から話を聞いてさ」

と話し始めた。

それが要点を得ないので、最初の数分はひたすら関係のない話をしていた。

その内容には夫の話なんかも織り交ぜられていて、

私も『そーなんですか』と聞いていた。

今考えれば非常に不毛なやり取りだと思うが、その会話によって突破口を探していたのかもしれない。

だけど、一向に乗ってこない私に『これは厳しそう』と思ったのか、いきなり

「家に帰るつもりはないの?」

と聞いてきた。

この言葉を聞いた瞬間、『やっぱりそう来たか』と思った。

私たちを帰らせるために連絡してきたに違いない彼は、

「もし帰り辛かったら一緒に行ってあげるよ」

と何故か上から目線で言ってきた。

なぜにあなたが我が家に一緒に帰るのだろうか。

私は唖然としながらも、

「もう帰るつもりはありません」

とキッパリ答えた。

曖昧な表現をしたところで伝わる人たちではない。

この場合、相手を傷つけないようになどという気遣いは不要なのだ。

類友とはまさにこのことか。

もう話していても仕方がないので呆れながら電話を終えようとしたら、今度は

「今どこに居るの?」

と質問された。

言える訳がないのに、なんでそんな質問をするのかな。

きっと何か答えてもまた違う質問をしてくるんだろうなと思って黙っていたら、

「大丈夫だよ。アイツ怒ってないから」

言った。

ここからは、もう私は何も言葉を発することはしなかった。

その代わりに、夫の友人が延々と一人で話し続けていた。

その中で、

「寂しがってるよ。可哀そうでしょ?」

という言葉が何度も出てきた。

「(子ども)ちゃんにも会いたがってるよ」

としんみり言うので、

「会いたくはないと思いますよ。虐待してた位ですから」

とそれを否定した。

「えっ?虐待?!」

この事は友人にとって寝耳に水だったようで、驚きの声をあげて一瞬静かになった。

だから私は、そのまま引き下がってくれることを願いつつ、

「これまで本当に酷い仕打ちを受けてきたんです。もうあんな地獄のような生活に戻りたくないんです」

と伝えた。

この言葉が友人の胸に響いたのかどうかは分からない。

ただ、聞いた途端に直前までの勢いが嘘のように静かになり、

「また掛けるね」

と言って電話は切れた。

義両親からの思いがけない提案

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