必要以上に警戒してしまう
元々は性別にこだわらず幅広く仲良くできるタイプだった。最初多少の人見知りをしてしまっても少し経てば平気に。
慣れてくると打ち解けて色んな交流を持った。
相手に深く傷つけられたこともなければ嫌がらせをされたこともない。
それが普通の人間関係なんだと思っていた。
でも、そんな認識は元夫と出会ってガラリと変わった。
元夫はこれでもかという位に私たちを傷つけた。
口を開けば攻撃してくるので、次に何を言われるのかと怯える日々。
自由も無く発言権も無い。
そんな生活の中で少しずつ心がすり減っていった。
怖い。
悲しい。
辛い。
幸せな結婚生活のはずが、そんな気持ちばかり。
離婚してあの環境から抜け出すまで、そんな地獄のような生活がずっと続いた。
今思い出しても息ができないような感覚に陥ることがある。
そのせいなのか、私は男性がとても苦手になった。
こんな優しそうに見える人でも裏では異なる一面を持ってるのではないだろうか。
怒ると見境なく怒鳴る人なのではないか。
そんな想像をしてしまい、普通に接することができなくなった。
本当に優しい人なんてほんの一握りなんだろうな、と思うと気が抜けない。
でも、そういうのって本当に疲れるね。
顔では笑っていても影では警戒感MAXなんだから疲れないわけがない。
多分私の周りの人たちはそれに気づいている。
気づいてなかったとしても、『壁を作られてるな』とは感じていると思う。
本当は心の底から信頼して接することができたら良いんだけど。
何かきっかけが無いと、このままいってしまいそうで怖い。
離婚後に新たな出会いを求める人ってタフだな
結婚生活が上手く行かなかったから離婚したわけで。
そこにトラウマがないと言えば嘘になる。
そのスタート地点は変わらないはずなのに、離婚後に新たな出会いを求める人がいることに驚かされる。
実際に私の周りでも再婚を目指している人は居て、すごいなぁと素直に感心してしまう。
あれほどまでに嫌な思い出のある結婚生活をもう一度送るなんて。
私には想像もできない。
あれ以上酷い人は居ないと思うけど、近い人だったらどうするの。
それに相手を信じて期待しても裏切られるかもしれない。
臆病な私はそんな心配ばかりしてしまう。
多分だけど、もう一度信じようと思える人だけが再婚できるような気がする。
そんなことをつらつらと考えていたら、自分には到底できないことなのだと悟った。
以前ちょっとだけ話した人が、
「前とは違う人なんだから同じことが起こるはずないよ」
と言った。
確かにそうなのかもしれない。
そう思える彼女だから、新たな出会いが欲しいと思えるんだろう。
実は、知人から紹介を受けそうになった時も、ちょっとした知り合いから食事のお誘いを受けた時も、怖くなって一切の連絡を絶ってしまった。
元夫とは似ても似つかない人たちなのに心が拒絶してしまった。
そういう感じにならない時には好感を持っていても、そのようなお誘いを受けると途端に心がサーっと冷めていくのを感じる。
これって相手のせいではないんだよね。
全部私の中の問題で、今は必要ないっていうこと。
もしこれから同じ時間を共有したいと思える人ができるとしたら。
それは元々私をよく知っていて臆病な部分を許容してくれる人なのだと思う。