日々の嫌がらせに耐えてきたけど・・・
離婚を意識し始めたのは子どもが2歳くらいの頃だった。その時はまだふんわりと頭に浮かぶ程度だったけど。
それから年を重ねるにつれてどんどん離婚したい気持ちが強くなった。
行動に移そうと考え始めたのは年長さんの年。
元々のモラハラに加えて教育虐待が始まった頃だった。
保育園だからなのか勉強らしい勉強はしていなかった。
だけど、小さいうちは思い切り遊んだ方が良いと考えて気にも留めなかった。
それなのに夫は嫌がる子どもに勉強を強要した。
日々課せられる課題に苦しむ子ども。
ああいうのって見ていられない。
自分だったら意識を他に飛ばしたりして対応できるけど。
まだ幼い子どもがそんなことできるはずもなく・・・。
ひたすらスパルタを真正面から受け止めてしまった。
そして次第に精神的に追い詰められ、笑顔が減っていった。
ある日、二人きりになった時にこっそり
「おべんきょう、きらいなんだ」
と教えてくれた。
まだ私のことを信用してくれていた証拠だ。
もし私のことも信用していなければ、きっと本心を打ち明けてくれることもなかっただろう。
ただ、こういうのに気づくと夫は自分が仲間外れにされたと感じるタイプなので慎重に行動した。
子どもからは何も聞いていない体で、
「まだ勉強は早いと思う。今は思い切り遊ばせてあげたい。」
と伝えたのだが、それを聞いた夫は鼻で笑いながら
「それはお前の意見だろ?本人はやりたがってるぞ」
と言った。
そんなはずないのに。
夫は常に自分の都合の良いように解釈した。
たとえば子どもが嫌々ながらも課題に取り組んでいたら、それは本人が希望してやっていることになってしまう。
常識の通用しない人で、話し合いというのも存在しない。
自分の意見が絶対。
それに反対する人たちのことは敵とみなし、徹底的に排除する。
それがいつものやり方だ。
一度敵として認識されると相手が深いダメージを負うまで痛めつけるのもいつものこと。
そんな人が家庭内に居るってどうなのよ。
それに気づいた時には既に結婚した後だったので、もう簡単には身動きが取れなくなっていた。
だけど心のダメージが蓄積されていくのを感じた時、【このままではダメなんだ】と痛感した。
やっと離婚に向けて準備を始めることになったわけだが、絶対に表面には出さなかった。
あくまでも水面下でこっそりと進めた。
相談する人が欲しい
離婚なんて初めてのことで、精神的な不安が一番大きかった。
本来なら相談する人が欲しい。
でも実家は遠いし、姉は自分の家のことで手いっぱい。
友人たちも夫の意向で疎遠になってしまったので、子どもつながりで知り合ったお母さんたちしか周りには居なかった。
だけど、こんなヘビーな話できるわけがない。
普通こんな話されたら引くよね。
私だったら一歩下がって身構えてしまうかもしれない。
普段から密な付き合いをしていれば話は別だが。
いわゆるママ友というのは、そういうものではないと思っている。
会社の人に相談しようかとも思ったけど。
それも良い案ではないように感じた。
というのも会社にはスピーカーのような人がいて、そんな噂を聞きつけたら面白おかしく広まってしまうことは確実だった。
人の噂話って広がるのが早いから、あっという間に格好のネタになってしまう。
あの頃は本当に誰にも相談できず、仕方がないのでネット上に投稿してみた。
そうしたら色んな意見をもらえたのだが・・・。
中には攻撃的な人が居て二重に傷ついた。
モラハラや虐待を受ける側にも問題がある、という理論を展開する人。
神様の前で誓って結婚したはずなのに、そんな簡単に捨てて良いのかと良心に訴えてくる人。
このような予想もしない反応に、ネット上でお悩み相談したことを深く後悔した。
本気で考えて助言をくれる人もいたのだが、それよりも攻撃してくる人々が強烈で・・・。
とにかく精神的なダメージが大きくて、何だか悪いことをしているような気になってしまった。