身内以外には喧嘩腰
道端を歩いていると誰かれ構わず絡んでいる人を見かけたことはありませんか?うちの元夫がまさしくそのタイプです。
えっ?そんなことで?!というようなことですぐに戦闘態勢に。
相手も同じようなタイプなんかだと小突き合いに発展します。
殴り合いまで行くことは稀だけど、傍で見ている者としては気が気ではありませんでした。
なんでこんなに喧嘩っ早いんだろうかと悩みました。
いつか大変なことになるのではないかと心配もしました。
でも、ああいう人たちにいくら言っても止められないんですよね。
身近にいたら関わらないのが一番です。
家族だとそうも言っていられないのですが・・・。
本当は外で喧嘩をされると怖いし面倒。
だから、できるだけ一緒に出歩かないようにしていました。
それでも、ご近所の徒歩で数分のスーパーに行くだけでもリスクがありました。
電車なんかだと色んな人が居るから、そのリスクは更に跳ね上がります。
混雑している電車を利用する時にはトラブル発生確率が非常に高く、『降りろや!』という言い合いになったことも一度や二度ではありません。
間近でそんな様子を見てきて、ふと思いました。
この人たちは外の人を皆敵だと思っているのではないだろうか、と。
ヤンキー思考的に『舐められたら負け』のように思っていたことも否めません。
でも、それ以上に敵との戦闘に心血を注いでいたというか・・・。
一番恥ずかしかったのは、物凄く冷めた目で遠巻きに観察されたことです。
気持ちは分かる。
私だって傍には近寄らず、傍観者としてその様子を見ることになると思う。
観察者たちは決まって冷たい目で夫を見ていて、そんな様子に気づかれたら今度はその人たちとトラブルになるのではないかと焦りました。
プライドが高いので、そういう見られ方をするだけでも許せない人なんです。
『これ以上騒ぎを大きくしてはいけない』と考えて別のことで気を引いたことも。
ただ、こういう時って目がいっちゃってて私の声なんて聞こえません。
幸い子どもと一緒の時に見知らぬ人に喧嘩を吹っ掛けることはありませんでした。
でもそれは、子ども自身が怒る相手だったからです。
身内認定している夫の友人達にも変な人は居るのに
夫は友人達に一目置いていました。
皆それぞれ良いところがある、という感じでした。
そんな風に言えるなんて素敵ね~と思うでしょう?
違うんです。
実際には少々おかしな言動があっても許しているだけです。
目が曇ってるのか?
それとも友人フィルターがかかっているのか?
その少し前に他人に激怒したのと同じことが起きても、友人だと
「誰にだってそういうことはあるって。気にする方がおかしい」
と真顔で言っていました。
じゃあ、この間のあの人にも同じことを言ってあげてよ。
相手は怯えて謝ってたじゃないの、と思ってしまいました。
こんなダブルスタンダードがまかり通るなんて。
とてもじゃないけど納得できない!
なぜ私がこんなにも憤っているのかというと・・・。
他人様に申し訳ないというのも、もちろんあります。
外でこんなことが起きたらもらい事故みたいなものですから。
それ以外にも、私や子どもが同じことをしたら立ち直れないくらい怒られるということが引っかかっていました。
えっ、それじゃ私たちは身内じゃないの?
冷静に考えるとそういうことになります。
毎日のように怒られていた私たち。
日々の経験から、段々と回避することだけを考えるようになりました。
外での出来事も学習の一環となり、見知らぬ人が怒られるたびに『ああいうのはダメなんだ』と学ぶように。
でも、私たちが上手く避けられるようになると更に別のことで怒ります。
いたちごっこです。
更に元夫は知り合いに対しては物凄く紳士的で評判が良かった。
『あんな旦那さんで幸せね』なんて言われていたので、人を欺くことに関しても天才的でした。
周りは上手く騙されていたので、打ち明けたところで誰も信じてはくれない。
そうやってどんどん追い詰められていったわけです。
モラハラ虐待をする人から自分を守ろうとするのなら、やはり離れるしかない。
相手はどこまでも追ってくるけど。
それでも冷静に頭をフル回転させてリスクを避けながら離れる道を模索するしかありません。