2025年1月9日木曜日

夫の居ない時間を満喫した日

連絡もなく出かけた夫

ある日、私と子どもがスーパーから戻ってくると夫の姿が無かった。

普段はあまり一人では出かけないんだけど。

急用でどこかに行ったのかな。

その時はそれほど気にも留めてなかった。

だけど、お昼になっても戻らず、1時になり、2時になり・・・。

あれぇ?LINEに連絡入ってたかな?

慌てて携帯を見返した。

夫が連絡をしてきたのに気づかないと後でこっぴどく叱られる。

だから気づいた時点ですぐにレスをしなければならなかった。

だけど、見返してみてもメッセージは届いていない。

『あー良かった』と思うのと同時に『どこにいったんだろう』と考え込んでしまった。

言っておくが、夫のことが心配だったわけではない。

子どもとの時間を満喫しようとしていたので、どのくらいかかる用事なんだろうというのが気になっただけだ。

連絡の一つでも入れてくれればある程度は予測できる。

でも全く何の連絡も無かった。

これが自分だったら酷く怒るくせに勝手な人だね。

そのまま連絡もなく、せっかくのフリー時間を夫の動向を気にしつつ過ごすことになった。

結局戻ってきたのは夜だった。

友人と一緒だったらしく、部屋に入るのと同時に自分の携帯を取り出してチッと舌打ちした。

どうやら私が連絡を一度しか入れなかったのが気に入らなかったらしい。

自分の時には私の方から連絡を寄こせというのに何というダブルスタンダード。

「連絡もなく姿が見えなかったら心配しないかな、普通」

と言われて困ってしまった。

こんなに遅くなるんだったら、言ってくれていたらもっと有意義に過ごせたのになー。

そんな風にしか考えられなかった。

子どもはやりたいことをできて案外満足していたようで、いつもより3割増しでご機嫌だった。


友だち優先でも構わない

友だちが優先でも一向に構わない。

いや、そうしてくれとさえ思っていた。

意識が家庭内に向いていない時にはトラブルも少ない。

でも100%視線が家庭に向けられていると途端に窮屈になった。

私たちの粗探しを始めて些細なことでキレるようになるし、一度怒り始めたらなかなか機嫌が直らなかった。

狭い家の中で大柄の男性が常に不機嫌をまき散らす生活って想像できますか?

怖いですよ。

絶望しますよ、実際。

息をするのも気を遣ってしまうくらい神経質になって失敗を恐れた。

発する言葉にも注意を払い、夫の要望を察知し先回りして整える日々。

そこに私たちの意思なんてこれっぽっちも無かった。

あったのは『怒られたくない』という気持ちと『今日が早く終われば良い』という投げやりな願望。

あの日は確か、友人が急に連絡してきて

「買い物に付き合って」

と言われたようだった。

そのまま夕飯を食べて盛り上がってカラオケに行き、夜9時頃ご帰宅。

子どもはもう寝ようとしている時間だったのだが。

玄関が開いて夫が入ってくるのを見てギクリとしていた。

私も数時間ぶりに夫を見た時に何故か驚いてしまった。

帰ってきたんだ。

当たり前だけど。

居ない間の数時間ですっかり二人の空間に慣れてしまっていた。

だからといって帰ってこないことを想像したわけではないけれど。

実際に帰ってきたのを見てショックを受けてしまった。

またいつもの毎日が始まるんだな。

そう思ったら言いようのない脱力感に襲われた。

この時子どもは間もなく小学校入学を控えていた時期。

我が家は準備で慌ただしく過ごしていた。

そんな時でも何も手伝わず、教育虐待を繰り返す夫。

勉強なんてひらがなが書ければ良いと思っていたのにスパルタが始まっていた。

ぬいぐるみは私の癒し

大人になっても大のぬいぐるみ好き 幼い頃からふわふわした物が大好きだった。 何か悲しいことがあっても私を癒してくれた。 最初は両親に買ってもらうことが多かったんだけど。 中学生くらいからは自分でも買うようになり・・・。 一人暮らしをし始めた時にはお気に入りの物をいくつか持って行っ...