2025年1月3日金曜日

家に残された元夫の私物

夫だけが出ていく形で新生活開始

元夫との離婚は揉めに揉めたけど。

最終的に出て行ってもらう形で決着した。

引っ越した方が良いという意見もあったのだが、『いつでも連絡を取れるようにしておく』という取り決めがあったため、それならば引っ越さずに今の場所に留まるのが現実的だと思った。

引っ越しをしたところで、どうせ夫に知らせなければならないんだから。

お金をかけても新しい住所を知られてしまうのなら意味がない。

とりあえず状況が変わるまで今の所に居ようと決め、結婚していた頃と変わらない環境で暮らすことになった。

夫は必要な物をまとめ、それを持って義実家へ。

変わったことと言えば家に夫が居ないということだけなんだけど。

これが物凄く大きかった。

それまでは心穏やかに暮らそうとしても夫が居るだけで不可能だった。

いつも何を言われるかと怯えていたので心が休まる時も無かった。

気を遣う生活というのは非常に疲れる。

家に居る時が一番辛い時間になり、段々と子どもも笑わなくなった。

時折笑顔を見せたとしてもひきつった笑いで、あんなに天真爛漫だったのが嘘のように変わってしまった。

お友だちと遊ぶと夫から嫌味を言われたり怒りをぶつけられたりするので、家にこもることも多くなった。

本当は遊びたいけどその後が怖いから。

断り続けているうちにお友だちからも誘われなくなり、幼いながらも孤独を感じていたと思う。


洋服や靴、小物などが放置されたまま

夫が出て行ってくれてホッとしたけど。

洋服や靴などは残ったままだった。

必要最低限の物だけ持って行き、あとは放置されたまま。

これっていつまでも夫の存在を感じるから嫌なんだけど。

送り返すにしてもタイミングが難しい。

むこうから『送ってくれ』と言われれば喜んで送るんだけどな。

きっと夫は言ってこない。

わざと置いておくことで、自分の存在を残しているのだ。

そうすれば影響力を失うことはないと思っているのかもしれない。

多分それは成功していて、見るたびに数々の辛い記憶が蘇って手まで震える始末。

もう本当は捨ててしまいたい。

これが私の中で大半を占めている気持ちだ。

でも、ここは大丈夫だろうと思って開けた引き出しにも小物が残されているのを見つけた時、意外な感情を持ってしまったことがあった。

これには自分でも戸惑った。

一人で出ていくことになった夫を可哀そうに思うなんて。

自分でもどうかしてると思う。

そういう感情を持つこと自体が子どもにも申し訳ないし、完全に切り捨てられない要因になっているのに。

とにかく夫の私物を見ると色んな感情が湧き上がって冷静ではいられなくなる。

明日の朝起きた時、綺麗さっぱり無くなってたら良いのに。

警戒しながら子どものお迎えに

学校が終わった後の約束事 朝は校門まで送っていたので心配は無かった。 問題は帰りだ。 私が着く前に子どもが外に出てしまい、夫に連れ去られたことがあった。 あの時はもう子どもに会えないんじゃないかと絶望した。 何とか取り戻すことができたけど、同じ失敗は二度としたくないと思った。 夫...