一緒に居る時間が長くなると辛い
私は別に仕事大好き人間ではない。むしろ、暇さえあればゴロゴロしていたいタイプだ。
だから、たまの休みなんかは人から見れば『もったいないな~』と思われてしまうような過ごし方をしている。
確かに有意義に過ごせては居ないけど、こういう時間も意外と幸せなんだよ。
今はこんな感じてまったりと過ごしていて、呑気な人に見えると思う。
でも、前は家に居る時間が一番の地獄だった。
特に年末はとても怖かった。
夫は頻繁にキレる人だったので、一緒に居る時には常に気が張っていた。
怒らせてはいけない。
失敗してはいけない。
不機嫌にならないように注意しなくちゃ。
いつもそんな感じで夫の機嫌優先で過ごしていた。
その影響なのか、あの頃自分がどのような意思を持っていたのかを上手く思い出せない。
ただひたすら夫の怒りを回避することだけを考える生活だった。
短い時間なら気を付ければ無事に過ごすこともできる。
ただ、長い休みになるとどうしても怒らせてしまうことが多かった。
特に機嫌が悪くなるのが年末だった。
周りは年の瀬で忙しなくしながらもどこか活気があって楽しそうなのに。
我が家は正反対だった。
楽しそうにしている人を見ると夫はイライラすることがあったので、それも影響したと思う。
でも、そんなことでイライラされたら一緒に居る私たちはたまったもんじゃない。
いつも意味不明な不機嫌に振り回されるこっちの身にもなって欲しい。
そう言いたくても家の中で夫は王様だったので二人とも言いたいことを飲み込んで従った。
冬休みが始まるとカウントダウン開始
冬休みが始まると、私たちはカウントダウンした。
お正月まで何日とか。
あと何日お休みがあるかとか。
そんな前向きな理由からではない。
この地獄のような日があとどれくらい続くのかを無意識のうちに数えていた。
始まったばかりの時には『あ~まだまだある、長いな~』と気落ちした。
子どもが小さいうちは、頻繁に
「いま、なんにち?」
と聞いてきた。
答えたところで多分あまり分かっては居ないんだけど。
もうすぐ終わるという目標みたいなものが欲しかったのだろう。
私だって『あと○日我慢すれば終わる』と考えなければやっていられなかった。
それくらい辛く苦しい時間だったのに、夫の方は休みに入ると上機嫌だった。
ただ、その上機嫌もすぐに終わる。
いつも日中は誰にも邪魔されずに自由に過ごしているのに冬休みにはそれができない。
自由を奪われたことでストレスを感じたのか、翌日にはイライラし始めた。
夫は自分で自分の機嫌を取ることができない人。
だから日を追うごとにどんどんイライラは悪化していく。
そしてついに我慢ができなくなり、怒鳴ったり物を投げたり子どもを叩いたりした。
物が投げられた時は私や子どもをかすめそうになったこともある。
時には本当に当たってしまうこともあった。
本当は夫も当てるつもりではなく脅そうとしただけなのかもしれない。
もしそうだとしても許されないことだ。
だって、こんなにすれすれの場所に投げてるんだから当たっても良いと思ってたんだよね。
何を言われても何をされても反抗的な態度を取ってはダメで。
指摘されたら謝らなければならなくて。
『同じ間違いを二度とするな』と言われた。
そんなこと言われたって私たちには分からなかったんだよ。
何も悪いことをしてないのに、どうして怒られるのか。
何が間違ってるのか。
本当に分からなくて、そんなことも分からないから怒られるんだと自分を責めた。