2024年12月3日火曜日

夫のことをサイコパスだと感じた瞬間

人への共感0

夫は人に共感することが無かった。

無かったというよりもできなかったというべきか。

例えば私が何かショックなことがあって近くでさめざめと泣いていたとする。

普通なら気になって『大丈夫?』などと声をかけると思う。

声をかけるのがためらわれる場合でも、気にして様子を見守るくらいはするはずだ。

中には誰かが泣いていたりするとどうしたら良いのかが分からず不機嫌になってしまう人もいるらしいが。

それはまあ、対応が分からないだけでちゃんと気にしている。

でも、夫の場合はまるでそんな人は居ないかのように振舞った。

付き合い始めの頃は、もっと同調したり慰めて欲しくて文句を言ったこともあったけど、無理なんだと悟った。

夫にしてみたら何故そんな必要があるのかが分からないんだから責めたって意味が無い。

平気で

「そんなことをして何になるの?僕にメリットはあるの?」

という人だ。

自分にメリットが無ければ、人に優しくすることもない。

心からの親切心というものは皆無で、それは妻や子どもに対しても同じだった。

一緒に暮らしているのに心が通じ合うなんてこともなくいつも一方通行だった我が家。

夫の中で私たちが家族という括りだったのかも分からない。

こんな人だけど、職場や友人内では恐ろしいほどのコミュニケーション能力を発揮した。

みんなが良い人だと思っていて『良い旦那さんで羨ましい』と言われたこともある。

言われた方は何の冗談かと思うけど、相手はそう信じて疑わないのだから驚いてしまう。

これは普段どれほど上手く騙しているのかの良い例だと思う。

ある意味家庭内では素を見せていたとも言える。

だから、サイコパスな夫の本性に気づいていたのも私たちだけ。

周りの人に見せる優しい顔の1万分の1でも良いから家族にも向けて欲しかった。


怒りをコントロールできない

夫の特徴として忘れてはならないのが【怒りをコントロールできない】ことだ。

義実家の壁には穴が開いているところがあったし、リビングテーブルの椅子は一脚壊れていた。

以前怒った時に蹴り壊してしまったらしい。

カーっとなると平気でそういうことができてしまう人なのだ。

その力が人に向かったらと考えると恐ろしい。

子どもが虐待されていた時、守るために私も必死だった。

あの力で殴られたら子どもはケガをしてしまう。

「これは教育だ」

なんて馬鹿なことを言うので呆れて

「そんな力で叩いたらケガをするよ!」

と言ったら不貞腐れてしまった。

怒りたいのはこっちだよ、と思いつつもちゃんと話し合おうと会話を試みたのだが、

「ケガしないように加減している」

という訳の分からない理由で正当化された。

あー言えばこう言うで本当に色んな言い訳を思いつく人だった。

しかも、頭の回転は速かったので言い争っても勝ち目が無かった。

それも夫がエスカレートした要因だと思っている。

怒っている時には、何を言っても聞き入れない頑固さもあった。

たとえ義両親が説得を試みても全く耳を貸さない。

俺が正しくて、お前らみんなが間違っている。

そう思っているから誰かの意見に耳を傾けることはないのだと思う。

だけど、対等な関係を構築することができず見下すことしかしないのに、なぜか人が集まってくる・・・。

何も知らなければ優秀で人好きのする人物に見えてしまうから不思議だ。

関係の浅い人たちにはこの良い印象を維持できても、深く付き合っていくうちに離れていく人もいた。

そんな中で、結構深い付き合いをしていた友人たちが何故長く続いていたのか。

それは今でも謎だ。


家族も友人も道具でしかない

一つだけ言えるのは、私や子ども、義両親は道具でしかなかったということだ。

友人もそうだった。

みんな夫に利用されていた。

所詮は目的を達成するための道具に過ぎないのだが、好意的に振舞うから誰も気づかない。

いつも自然に夫の望む状況が整えられていくだけだった。

利用価値が無くなったら容赦なく切り捨てるのもいつものことだ。

たとえそれが”親友”と呼ばれるような相手でも。

一瞬で評価が変わる夫は、直前まで褒めたたえていた相手を些細なことから嫌うこともあった。

一度嫌いになったら徹底的に痛めつけなければ気が済まないので、とことん追い詰めた。

ああいう人を敵に回したら精神的に深いダメージを負ってしまう。

だから、その兆候があれば距離を取って近づかないのが良いのだと思う。

結婚までしてしまった私は逃げるのが大変だった。

相手がどこまでも追ってくるような気がして常に怯えていた。

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