2024年12月6日金曜日

年末のおせち料理も買えなかった我が家

実家に帰れない

何やかやと妨害にあって実家に帰省できなかった時、夫は

「年末年始ぐらい家族で過ごすべきだ」

ともっともらしく言った。

こんな言い方、まるで普段は一緒に居ないみたいじゃないの?

実際は365日ほぼ一緒に居て、常に私たちを監視している。

たまに息抜きできるのは夫が不在の時くらい。

友だちと飲みに行く、ライブに出かける。

そういう時にはやっと羽を伸ばすことができた。

義両親は息子が働けないことを気にしてか、よく顔を出して差し入れもしてくれた。

日々の生活は確かにカツカツだったので本当に有難かった。

週に2回程度の頻度で来ていた義両親。

年の割に元気な方たちで趣味は早朝のジョギングや散歩という若々しさ!

時々体調を崩す息子を見に来ることも大変ではなかったようだ。

こんなに頻繁に義両親には会ってるし、実家には滅多に帰省できないし。

年末年始くらいは実家に帰っても良いと思った。

でも、夫は猛烈な不満をぶつけてきた。

いつ具合が悪くなるか分からない俺を置いて自分たちだけ帰省するのは冷たい、と言われた。

他にも、このタイミングで実家に帰る必要はあるのか、とか。

義両親だって子どもに会いたいんだ、とか。

夫のご飯や洗濯はどうするの、とか。

そんなお金があるなら他のことに使え、とか。

よくもまあ、こんなに出てくるなと呆れてしまった。

そんなに文句を言うのなら自分の実家に帰れば良いじゃないの。

電車に乗れば割とすぐに着くし、アクセスだって悪くない。

もし一人で行くのが億劫だったら義両親が迎えに来てくれるはずだ。

それに、義両親も子どもに会いたいんだと言われても毎週会っているではないか。

難癖としか言えないレベルようなことを延々と言い続ける夫はもう話の通じる相手ではなかった。

ここで強行する勇気があれば違ったのかもしれない。

でも私には、できなかった。

それで結局帰省せずに家に残ることを選択した。


何も分からずお出かけの準備をする子ども

保育園のお友だちから、

「年末は遠くのおじいちゃんやおばあちゃんのお家に行くんだよ」

という話を聞いてきた子ども。

そう言えば前に行ったな、と思い出したようで・・・。

うちもまた会いに行くものだと勝手に思い込んでしまった。

夕食の準備をしていた時、ふと目をやったら居間の片隅でゴソゴソしている姿を発見。

何をしているのかな?と思って名前を呼んだが気づかない。

多分一生懸命用意していて気付かなかったのだと思う。

それで近くに寄っていき、すぐに分かった。

小さなリュックに自分のお着替えを詰めていた。

お気に入りの洋服や下着が無造作に詰め込まれていて中はぐちゃぐちゃ(笑)

おもちゃまで入っていた(笑)

でも本人は自分で用意したという満足感があったみたいで、

「すごいでしょ!」

と満面の笑みだった。

「うん、すごいね」

と言いながら迷った。

だって、おじいちゃん家には行けないことが決定してしまったから。

どう伝えてもガッカリするだろうなーと考えてしまった。

でも、伝えないわけにもいかない。

ぬか喜びさせたままでは余計に可哀そうだとも思った。

それで、きちんと説明して納得してもらおうとしたのだが、夫が急に

「年末はどこにも行かねーぞ?!」

と怒鳴った。

子どもの顔を見ただけで物凄くショックを受けていることが分かった。

何でこんな言い方をするんだろう。

いつも夫から虐げられているから、安全で楽しいおじいちゃん家に行くのを楽しみにしていたのに。

こういう風に一瞬で希望を打ち砕くような言い方をする所が本当に嫌で受け入れられなかった。

この時、自分でも気づかないうちに嫌悪の表情を浮かべていたんだと思う。

夫が今度は私の方を攻撃してきて、

「はぁ?!お前何か不満でもあるの?!」

と詰め寄ってきた。


夫と過ごすブルーな年末年始

夫は自分の希望が叶って万々歳だったかもしれないが。

私たちにはブルーな年末年始になった。

料理を作る気力もわかない。

でも元気なフリをした。

そうしないとまた夫の機嫌が悪くなるし、家の中の空気も重くなるから。

子どもだって本当はショックを受けているのに、いつも通りに振舞っていた。

駄々をこねたって結果は変わらないことを知っていたのだ。

「パパの言うことが聞けないのか!」

と怒られることが分かっているのにわざわざ何か言うようなことはしない。

1週間以上も朝から晩まで夫と一緒に居るなんて、はっきり言って地獄だ。

何も考えたく無くなったが、嫌でも考えなければならないことも出てきた。

それはおせち料理のことだった。

スーパーに行けばお皿に並べるだけの物がたくさん売ってるし、作る場合でも売り場には材料が揃っている。

ただ、年末特別価格(?)とでもいうのか何もかもが高い!

それぞれの好みを考えて全て購入しようとすれば、かなり高額になる。

帰省しなくなったんだから交通費をそれに回せば良いのでは?と思われるかもしれないが。

元々普通電車でゆるりと行くつもりだった。

子どもは幼児なので無料だった。

つまり、想定していたのは大人一人分の電車代だ。

その額でおせち料理を用意することは難しく、お餅と海苔、蒲鉾、三つ葉、大根、鶏肉、焼き豚を買ったらオーバーしてしまった。

これってほとんどがお雑煮の材料だから、実質お雑煮と焼き豚だけのお正月になる。

それでも何も無いよりマシか・・・。

元旦の食卓に並んだ料理を見た時、夫が

「なんか寂しい正月だな」

とため息をついた。

この時にはさすがに沸々と怒りがこみあげてきたけど、無い袖は振れない。

実は義両親が差し入れしてくれようとしたのを知っている。

しかし、夫が断っていた。

「アイツ(私)が実家に帰れないから機嫌悪くてさ。受け取れねーから正月終わったら来てよ」

とまるで私が拒絶しているかのように伝えているのが聞こえた。

だから、多分義両親の中で私はすっかり悪者になっていた。

こういうことが頻繁に起きるので、どんどん肩身が狭くなった。

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