2024年12月12日木曜日

気分次第で言うことがコロコロ変わるモラハラ夫

ある年のクリスマスの話

我が家にはクリスマスネタがたくさんある。

もちろん良い話ではない。

モラハラ夫が無茶を言って迷惑を被った話ばかりだ。

ある年のクリスマス、例のごとくつまらない理由で怒った夫が

「今年のクリスマスはやらないでいい!」

と怒鳴った。

いくら話し合って撤回してもらおうと試みてもどうせ人の話なんてきかないんだから。

子どもには可哀そうだけど今回は諦めようと思った。

こうなったら下手に期待させてはいけない。

そう考えて、だいぶ前から言い聞かせていた。

夫と違って聞き分けの良い子で、

「うん、分かった」

とすんなり納得してくれたのには本当にホッとした。

これで『何で』『どうして』となったら大変。

子どもを納得させるだけの理由も無いので、どう説明したら良いかが分からない。

それに、子どもが拗ねていたら、それを見た夫がまた怒り出すだろう。

自分がそういう状況を作り出しているくせに。

夫のしたことで機嫌が悪くなったり不満を持つことは許さないんだよね。

何をされても機嫌良く明るく過ごさなければならない。

・・・まあ無理な話だよ、実際。

子どもも私も頑張ってそういう風に振舞ってはいたけど。

いつも息苦しくて逃げ出したかった。

だけど夫が怖くて身動きが取れなかった。

あの環境の中では他の人に相談する勇気も出ない。

それは、相談すること=夫の悪口だと認識していたからだ。

相談自体が”悪”だと思っていた。


急にクリスマス中止を撤回

その年は、もうクリスマスはやらないものだと考えていた。

保育園でお友だちが

「今年はね~、サンタさんに○○もらうの」

という話題を出すたびに心が苦しくなった。

普通なら幼い子どもがそういう話を聞いたら『え~良いな~』となるはずなのに。

うちの子は黙って聞いていた。

それで、帰り道に二人で手をつなぎながら歩いている時に、

「ママ、サンタさん来年は来てくれるかな」

と言った。

それを聞いたら涙がじわーっと出てきて止まらなくなり、

「うん、そうだね。きっと来てくれるよ」

とこたえるのが精いっぱいで、子どもの方を見ることができなかった。

家庭内ではクリスマスの話題を極力避けながら過ごし、状況も変わらないままクリスマスイブを迎えた。

もうイブになると街も何だかウキウキと華やいだ感じになっていてイルミネーションが眩しい。

お店の外でもケーキが売られていたり、チキンの販売も見かけた。

そういうのを横目で見ながら保育園にお迎えに行き、その日ばかりは他のお母さん方とは挨拶もそこそこに退散した。

話をしたら絶対にクリスマスのことになってしまうから。

そうしたらまだ子どもが悲しい思いをしてしまうから。

この二日間を乗り切れば、やっとこの息苦しさから解放されると思った。

途中でスーパーに寄り、普段通りのご飯を用意をするために食材を調達。

その日は仕事がちょっと遅くなってしまったので、帰宅は7時近かった。

重い気持ちで玄関のドアを開け、『ただいま~』と声を掛けると夫はいつも通り不機嫌で。

「おせーよ」

とブツブツ言いながら、私の手元を見て何故かキレた。

「はっ?ケーキは?」

えっ、クリスマスケーキのこと?

驚いて

「買ってないよ」

とだけ答えたら、

「気が利かねーな!そういう時は黙って用意するもんだろ!」

と怒られた。

だって夫が今年はクリスマスをやらないと言ったんじゃないの。

それなのに何故用意してないことにキレられないといけないの?

驚くやら呆れるやらで呆然としてしまい、子どもの手を握ったまま玄関に立ち尽くした。


今から買ってこい!

仕事帰りに保育園にお迎えに行き、途中でスーパーに寄ってやっと帰宅したのに。

着いて早々夫が

「今からケーキを買ってこい」

と命令してきた。

もう本当に疲れていた。

子どもも私の服の端をちょいちょいと引っ張って小声で『もういいよ~』と言った。

今更クリスマスなんてやる気分じゃない。

だから、買いに行かなくて良いと二人とも思っていたのに。

何故か夫が急にやる気になっていて『今から買いに行け』と急かすものだから、妥協案として翌日に用意することを提案した。

でも納得してくれない。

クリスマスイブにこだわっているのか『明日では意味がない』と繰り返していた。

それならどうして直前まで反対していたの?

自分の気が変わったからと言って急に一度決めたことを覆すのは止めてよ。

いつもいつも振り回されることに本当にうんざりしていた。

だけど、ここで怒らせたら子どもにもしわ寄せがいく。

ただでさえ悲しい思いをしたのに、夫の気まぐれでまたしても嫌な思いをさせるなんて。

そんなの絶対にダメだと思って、渋々買いに出かけた。

疲れているであろう子どもに「一緒に行こう」と声をかけたらすぐに『うん』と頷いた。

帰宅したばかりなのにすぐにまた出かけることになったが。

子どもと二人でケーキを買いに行く道のりは心穏やかな時間だった。

シャンプー難民だった我が家

ノンシリコンだからって万能なわけじゃない 最近私は年配の美容師さんのいる美容室に通っている。 煌びやかさは無いが、とても居心地が良い。 お洒落な美容室なんかは美を競うように綺麗な人たちが来店する。 そういう所は人目も気になるし、自分が場違いなような気がしてしまって苦手だ。 まあ、...