2024年12月11日水曜日

夫に子どもと会わせないことを責める人

【父親の権利】なんて夫にあるのだろうか

知り合いと話している時。

夫と子どもを会わせているのか、という話になった。

もちろん会わせていない。

だって虐待してたんだから。

私たちが出て行きそうになってから急に『お前らのことが大事』なんて言われたって誰が信じられるだろう。

少なくとも私の心には響かなかった。

子どもだって、そう言われて喜ぶことは無かった。

むしろ嫌悪感をあらわにして父親を徹底的に避けた。

これまでしてきたことがしてきたことだから自業自得だと思う。

もう会えないかもしれないと思い始めてからの夫はよく泣いた。

泣けば私たちの決心が揺らいで離婚を取り下げると考えたのかもしれない。

あの人はいつも自分の思い通りにしてきたんだから。

離婚のことだって何とでもなると考えていたに違ない。

もしそうなら、その目論見はもろくも崩れ去った。

私の意思はとても固く、何を言われても揺らがなかった。

愛情はもう無かったので、その点は良かったのかな。

なまじ愛情があると後ろ髪を引かれる思いでなかなか断ち切れないのだと言う。

その点、私には既に愛情はなく、離れた後の生活には希望しかなかった。

ただ一つだけ。

同情のような感情には常に悩まされていて、あんなことをした夫なのに『一人になるのは可哀そう』と思ってしまった。

子どものことを考えたらこれ以上の選択はないことも分かっていた。

一番守りたいのは子どもだから、同情心を振り切って離婚を選択できた。


正論を振りかざして攻撃する人

夫に子どもを会わせてないと伝えたら、知人は急に怒ったような口調になった。

「それは父親側の権利なんじゃないの?!」

などと正論を振りかざし、まるで物凄く悪いことをしているかのように責められた。

確かに両方の親に子どもと会う権利がある。

でもそれって全てのケースで同じように当てはめるのは危険なのでは?

そう思ったけど反論もできなかった。

まさかよく知りもしない人に『子どもへの虐待があった』なんて言えやしない。

言ってしまったらそれこそ格好のネタを与えてしまうことになる。

だからこの場を収めることだけに徹しようと考えて、

「色々事情があるんだよ」

と終わらせようとした。

だけど相手もなかなかにしつこい。

普通なら『そうなんだ~』という感じで終わらせてくれると思うのだが。

何とかしてそれ以上の情報を引き出そうとしてきた。

それで段々とうんざりしてしまい、とうとう言ってしまった。

「父親に一生会いたくないと思うような子がいるってこと、想像したことある?!」

と。

珍しく(というか初めて?)私が怒ったものだから相手も慌てていた。

だって我慢できなかったんだもの。

子どもは父親と離れてから幸せに暮らしている。

もう怯える必要が無いから、屈託のない笑顔が戻った。

ここまでやっとたどり着いたという感じなのに。

その小さな幸せを否定されたような気持ちになってしまった。

自分でも驚くほどの憤りを感じていたのだが、その怒りはすぐにシューっと消えた。

帰宅後に幸せそうに笑う子どもを見ていたら、よく知りもしない人の意見なんてどうでも良くなった。

私たちはきっと大丈夫。

ここまで来たんだから、これからも乗り越えて行ける。

そう思わせてくれるような笑顔だった。

シャンプー難民だった我が家

ノンシリコンだからって万能なわけじゃない 最近私は年配の美容師さんのいる美容室に通っている。 煌びやかさは無いが、とても居心地が良い。 お洒落な美容室なんかは美を競うように綺麗な人たちが来店する。 そういう所は人目も気になるし、自分が場違いなような気がしてしまって苦手だ。 まあ、...