2025年11月29日土曜日

家出を知らない親戚から家に贈り物が届き・・・

親戚には言えない別居のこと

毎年同じ時期に親戚から贈り物が届いていた。

私たちには手が届かないような物も送られてきたりして。

子どもと一緒にとても楽しみにしていた。

あの頃はそれくらいしか楽しみが無かったというのもある。

比較的近くに住んでいる親戚だったので、あんな環境でなければ頻繁に会えたはずだ。

でも、夫の顔色をうかがってばかりで会いに行くこともできなかった。

それなのに、毎年変わらず色んなものをくれた。

子どものことも気にかけてくれて『近くに親戚がいると心強いな』などと思ったものである。

家を出てからは、あまりの激動の日々にそんなことすっかり忘れていた。

夫からのメッセージで『もうそんな時期なのか』と気づいた。

そこにはご丁寧に写真まで添えられていた。

うーん、どうしよう。

取りに行くと言っても、顔を合わせたくない。

住所を教えていないから送ってもらうこともできない。

どこか中間地点で待ち合わせて受け取る?

いやいや、夫がそんなことをしてくれるはずがない。

あーでもない、こーでもないと考えているうちに次のメッセージが届いた。

『早く受け取り方法を提示してください』

文面からでも威圧的な雰囲気が伝わるだろうか?

夫は終始そんな感じだったので、早く決めなければと焦ってしまった。

こういう時、夫の機嫌を一番に考えなければならない。

一方的に決めても難癖をつけてくるに決まっている。

だから、『(夫)の都合はどんな感じですか?』とお伺いを立ててみたら、怒りのメッセージが届いた。

『そちらで考えて指定してください。俺が考えるべき事ですか?』

これを読んだ私は震え上がった。

明らかに怒っている・・・。

この反応を見て、もう受け取るのは難しいと感じたので『開けて中身だけ教えてくれれば、あとはそちらで食べてしまって大丈夫です』と返事をした。

中身はいつも食べ物だった。

だから、『食べてしまって大丈夫』と書いたのだが。

夫はそこにも突っかかってきた。

『中を見たわけでもないのに分かるんですか』とか何とか。

それ以上続けても無駄だと思ったので、『では、考えてからまた連絡します』とだけ伝えた。

本当は家を出たことを周りに伝えられれば良かったのだが。

さすがにそれはできなかった。

親や姉以外は同じ場所に住み続けていると思っていたため、この件以外にも様々な問題が生じた。


御礼の電話もできない

頑なに開けて中身を確認することを拒んでいた夫だったが・・・。

数時間後に中身を写した写真を送ってきた。

コロコロと変わる態度に戸惑いつつも、助かったことは事実なのでお礼の言葉を伝えた。

中身は予想通りお菓子で、しかも子どもの大好物だった。

夫もそのことは知っているので、きっと気を利かせてこちらに渡そうとするのでは?と期待した。

でも、次に届いたのは『これ、うちの親も好きなやつだ』というメッセージだった。

これは義両親にあげるという意味だと受け取った。

だから、残念だけどこのお菓子は諦めて最後にもう一度お礼を伝えてやり取りを終えた。

私が弱気なせいで、本当に子どもには申し訳ないことをした。

たかがお菓子かもしれなが、親戚が私たちのために送ってくれたものだ。

子どもが喜ぶだろうと選んでくれたに違いない。

受け取ることはできなかったけど、その気持ちが有難かった。

その後、気持ちを切り替えて親戚にお礼のメールを書いた。

本来なら電話でやり取りすべき所だと思う。

常識的にも電話した方が良いと分かっているのに、それができなかった。

いつの間にか私は周りの人たちと距離を取るようになってしまった。

近くに誰かが居たら頼りたくなってしまうし、弱音を吐きたくなるから。

周りを遠ざけて何でもないフリをした。

でも、心はいつも理解してくれる誰かを求めていた。

事態が大きく動いた日

ずっと待ち望んだ言葉 その日、私は夫から、 やっと聞くことができた。 ずっと待ち望んでいた言葉を。 「実家に戻る」 そう告げると、 夫は大きく深呼吸をした。 何でも自分の思い通りにする人だけれど、 もしかしたらこの時は、 あの人なりに考えたのかもしれない。 考えて、考えて。 考え...