2025年11月27日木曜日

夫と幼馴染みのスキー旅行

「家族旅行のようなもの」だと言われて・・・

毎年、冬になると夫と幼馴染みはスキー旅行に出かけていた。

大学時代のメンバーで行く時のような大人数ではない。

二人で行くのだ。

それはさすがにおかしいと思い、話をしたことがある。

まだ付き合い始めたばかりの頃だったし、私の気持ちを優先してくれると期待したのだが。

返ってきた答えは予想していたものでは無かった。

「アイツとの付き合いはかれこれ20年になるから、お前より長いんだ」

そう言われ、えっ?!と驚いてしまった。

「まさかと思うけど、焼きもちなんて焼いてないよね?」

とからかうような口調で言われても、そのノリで返す余裕もなくて。

『何てデリカシーの無い人なんだ』と悲しくなった。

夫曰く、長い付き合いの彼女とは家族旅行のようなものなんだそうだ。

『家族旅行に文句をつけるなんて、お前こそどうかしてる』と。

そう言われると、何だか本当に自分の方が非常識に思えてしまった。

結局何事も無くそのまま旅行に行き、彼女からはお土産までもらった。

こういうことが重なると、結構シンドイ。

私の存在って一体何なんだろうと深く考え込んでしまうことも。

ただ、笑顔で送り出していれば相手もご機嫌だから。

そちらの方を優先してしまい、仕方ないのだと納得しようとした。

あんなにも悩んだのは夫への愛情があったからだ。

『この人を失うかもしれない』と不安になり、幼馴染みと適度な距離を保って欲しいと懇願した。

分かって欲しくて幾度となく話をしたことも愛情の裏返し。

どうでも良い相手だったら、きっと見て見ぬふりをしていたと思う。

あの頃は夫のことを本当に大事に思っていた。


浮気してくれないかな、と思うまでに関係が悪化

結婚してからも幼馴染みとは定期的に旅行に行っていた。

最初はヤキモキしていたが、段々と私の気持ちにも変化が・・・。

それには理由があった。

付き合って間もなくモラハラの予兆を示すような言動が見られるようになった夫。

結婚後はそれが加速した。

少しの失敗も許されず、ビクビクしながら過ごす日々。

新婚だから一緒に居たいとかそんな気持ちも皆無だった。

夫の居ない間だけがホッとできる時間。

最初はひたすら夫を怒らせないようにしていたのだが、それにも段々疲弊してきて夫の不在を望むようになった。

だから、旅行に行くと聞かされた時には本当に嬉しかった。

たったの2~3日でも自由に伸び伸びと過ごせる。

そう思うだけで、そこまでの日々も頑張れる気がした。

そんな気持ちの変化にも気づかず、夫や幼馴染みはわざわざ旅行の話題を出してきたりしてこちらの反応をうかがっていた。

恐らく傷つけたかったんだと思う。

あとは自分たちの仲の良さを見せつけたかった?

とにかく私を不快にさせることを目的としている感じがしたので、それに付き合うように残念そうな素振りを見せた。

実際には本当に嬉しくて嬉しくて。

夫のモラハラがいよいよ激しくなってきた頃。

間もなく子どもが産まれるというタイミングで再び旅行に出かけた夫たち。

この時の心境は非常に複雑だった。

子どもも産まれるんだから、少しは変わって欲しい気持ちと。

いっそのこと浮気をしてくれないかな、という気持ちと。

それが100%浮気を望む気持ちへと変化していくのに時間はかからなかった。

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