あの辛い日々が私を変えたのか・・・
ある人に言われた。「もっと人を信用した方が良いよ」と。
自分では夫と出会う前の状態に戻っているつもりでいたのに・・・。
周りから見たら、そうでは無かったみたい。
言われた時はとてもショックだった。
でも、後からよくよく考えてみると思い当たる節がいくつもあった。
その時々で色んなアドバイスを受けたり相談に乗ってもらったりしたけど。
真正面から受け取めることができなかった。
有難いな~と思いつつも、『でも』という言葉が続いた。
昔は人の言うことを何でも信じてしまうタイプだったのに、ずい分変わってしまった。
その人の言葉にハッとしてこれまでのことを振り返ってみたのだが、常に壁を作って接していたように思う。
無自覚なまま人を遠ざけた。
硬い甲羅で覆われた心は衝撃を防ぐのには良かったが、周りの温度が伝わりにくくて鈍感になってしまった。
言われた瞬間、私は咄嗟に
「ごめん」
と謝った。
気まずくて、言い当てられてしまったことが恥ずかしくて、それから自分に対してショックを受けた。
「否定したいわけじゃないよ。そうしなきゃ、やって来れなかったんだろうし」
と、その人は笑った。
『こんなダメなところを笑ってくれる人で良かった』と心から思った。
「パパはどうしたの?」と言わないで
世の中には、シングルマザーを敵対視してくる人も居る。
何故だかは分からないが、そこに存在するだけで目の敵にされる。
私はだいぶ慣れたが、子どもにも攻撃をしかけてくる人はとても厄介だ。
以前、買い物に行ったら知り合いに偶然会った。
「あらお買い物?良いわね~」
と世間話を始めたその人は、急に
「パパはお留守番?」
と言い始めた。
最初は本当に忘れているだけだと思ったので、軽く事情を説明したのだが・・・。
それからも何度も夫の話を出してきて、しかもわざわざ子どもに問いかけるような真似をしてきた。
えっ、待って?
私への攻撃は甘んじて受け入れるけど、流石にそれは無いんじゃないの?
慌てて話を変えようとしたが、一向に止めてくれず。
「そろそろ失礼します」
と無理やり切り上げるまで続いた。
私が代わりに答えようにも、子どもの方しか見ておらず。
明らかに攻撃したいようだった。
終わった後にそれとなく子どもに確認したら、やっぱり『嫌だった!』と。
そりゃあそうだ。
その話題というのが、
「(子ども)ちゃんはパパに会いたくないの?」
「シングル家庭は体験格差で色んな影響があるみたいだけど(←何故か子どもに対して言ってる)」
「厳しいご家庭だと、一緒に遊ばせてもらえないんじゃないの?」
などだった。
最後のは直後は何を言っているのか分からなかったのだが、『ちゃんとした家庭の子としか遊ばせないという人が居る』ということのようだった。
私が人を信じられなくなったのは、夫のモラハラによるところが大きい。
だけどそれ以外にも原因があり、例えばこういう人が私たちの心をえぐってくるから身構えずにはいられないのだ。
それに対して怒らないからだよ、というのも良く言われるが。
どうやら私はそういう場面でもムカッっとなるタイプではないみたい。
あぁ嫌だな、早く立ち去りたいな、という感じ。
人を信用するためには、もっと強くならないと。
