初めての心療内科
この事は書くべきか迷ったのだが・・・。私が闘った記録でもあるので、このブログにも残しておこうと思う。
不調を意識し始めたのは別居から数か月が経過する頃だった。
ただそれもスイッチのオンとオフが切り替わるような明確なものではなくて・・・。
何となくおかしいな。
あれっ?眠れないな、何でかな。
という感じだった。
だけど段々と朝起きるのが辛くなって、気分も優れない時間が増えた。
私は元々朝が弱い。
目覚ましをかけてもなかなか起きることができない。
普段からそんな感じだったので、最初は起きれないこともそれほど気にしていなかった。
もっと早寝しなくちゃなーくらいに考えていた。
それが次第に日中にも異変が現れるようになり・・・。
ふいに涙が出てくることも。
何か特別なことがあったわけではない。
本当に突発的に涙が出てしまい、仕事中などはとても困っていた。
どうにかしなければ。
焦った私は、とりあえず民間療法を試してみることにした。
サプリなんかはお世話になったし、多少は効いていたように思う。
でも、気を抜いたらもっと悪くなってしまいそうな気もして、いつもよりも神経質になった。
そして段々と体調の波に振り回されるようになり、生活にも支障が出始めた。
毎日毎日自分の調子がどうとか考えるのは非常に疲れる。
ただでさえ離婚問題で頭を悩ませているのに。
こんな状態が続いて気持ちの方が参りそうになり、そこで初めて『心療内科の受診』を考え始めた。
この時真っ先に考えたのは、当時お世話になっていた先輩の家や自宅からは遠い場所が良い、ということだった。
切羽詰まっているのに何故そんなことを考えたのかというと、先輩に対しては心配をかけたくなかったからだ。
子どもに見られるリスクも減らしたかった。
自宅近くは、夫や義両親に見られて離婚関連で不利になることを恐れた。
特に親権には非常にナーバスになっており、絶対に隙を見せてはいけないと思っていた。
だから縁もゆかりもない場所にあるクリニックを選び、予約を取った。
優しい言葉に涙
当日は仕事を休んで向かった。
受付を済ませ、待合室で待っている間もソワソワ。
落ち着かなくて変な緊張感もあり、何故かドキドキして逃げたくなった。
だけど、じっと耐えて自分の順番が来るのを待った。
待合室に居る人自体は少ないのだが、一度診察室に入るとなかなか出てこない。
予約時間を過ぎても呼ばれなくて、一度外の空気を吸いに行こうかと立ち上がった瞬間に順番がまわってきた。
話を聞いてくれた医師は、私の想像とは違っていた。
もっと冷たい感じのする医師がビシビシと原因を追究するための質問なんかをしてくるんだと思ってた。
でも、とても優しい雰囲気の医師だった。
だから話しやすいはずなのに、その日の私はなかなか言葉が出なくて固まってしまった。
次の人も居るし、早く何か言わなきゃと焦れば焦るほど言葉が出ない。
医師も困っていたと思うのだが、
「ゆっくりで良いですよ」
と声をかけてくれた。
その声を聞いて少し安心した私は、何度か深呼吸。
その後、ようやく今困っていることを伝えることができた。
ここまでで、実は予約時間のかなりの部分を費やしてしまっている。
それなのに急かすことなく、じっくりと聞いてくれた医師には感謝しかない。
その日は、離婚問題に苦労していることまで話した。
受診を終えて再び待合室に戻り、お会計&次回の予約を済ませて終了。
結局お薬は処方されなかった。
「もう少しお話をしてみて、お薬が必要かを判断しましょう」
と言われた。