今日は義両親のことを少しだけ・・・
夫のような人間を生み出してしまった義両親だが、実はごく普通の人たちだ。どこにでも居るような感じで、夫と切り離して見たらそれほど害も無い
一つだけ大変だったことと言えば同居関連だけど・・・。
それでも子どもの祖父母として愛情を持って接してくれた。
そんな二人のことを、今日は少しだけ書こうと思う。
お義父さんは、若い頃はいくつか職を変えて転々としていた。
でも、お義母さんと出会った頃にはきちんと定職に就き、20代のうちに結婚した。
その会社で定年まで勤めあげ、定年後も1~2年は働いた。
大きな会社だったので福利厚生も良かったようだ。
家を買い、息子二人を大学まで出した。
それほどの経済力があったということだが、肝心の息子二人が感謝しているかどうかは分からない。
普段の言動を見ると何だか当たり前のことと思っているようで、腹立たしく感じることもあった。
会社では元々親分肌なこともあり同僚や部下から慕われていたらしい。
相談ごとなんかもされていたと聞いた。
頼られたら何とかしてあげたくなるタイプだ。
親戚にちょっと厄介な人たちがいて、お金をだまし取られそうになったこともあった。
普通なら怒り心頭で大騒ぎだと思うのだが、お義父さんは、
「ほっとけ。相手にするな」
と言った。
そういう器の大きい所もあり、尊敬できる部分も結構あった。
お義母さんは涙もろい。
ちょっとのことで涙ぐみ、見ているこちらが貰い泣きをしてしまうことも。
情に厚く、人に気を遣うため、自分が疲れてしまうことも多いようだ。
また、お義父さんのことを慕っていて、何でもお義父さんの言う通りだと考えている節があった。
そこは面倒に感じたが、私たちにも基本的には良くしてくれた。
ただ、客観的に見るとお義父さんにはややモラハラ気質があった。
お義母さんはそれを分かっていても従っている感じで。
それが夫のような人を作り出してしまったのではないかと思うこともあった。
何度かこのブログでも書いたが、お義兄さんもモラハラタイプだ。
息子二人共がああいう感じだと、何かしら育った環境も関係しているのかもしれない。
義家族を見ていたら、子育てって本当に難しいと思った。
定年後、仕事を辞めてから家で過ごす時間が増えたお義父さん。
よく世間では定年後に邪魔にされるという話を聞くが、そんなことも無かった。
二人は案外仲良くやっていて、しかも経済的にも安定していた。
幸せそうに見えた。
でも、それからすぐ私たちの離婚問題が浮上し、お義兄さんたちのトラブルが発生した。
穏やかな生活は一変した。
息子を突き放すことができない義両親
夫が家族を虐げるのを見ても、強く言うことは無かった。
虐待を目撃した時も同じ。
お義兄さんが奥さんと揉めている時も傍観者を貫いた。
明らかにお義兄さんに悪い所があると分かっているのに、それでもかばう義両親。
やはり実の息子のことが大事だったのだと思う。
それが分かっているから息子たちも何かあると頼るようになった。
頼られれば突き放すこともしない。
ただ受け入れて、庇ったり慰めたりするだけ。
それが全て義家族内で完結しているのなら文句は無かった。
でも、お義兄さんの奥さんや私、子どもが被害を受けていたから。
事実から目を背けずに正して欲しかった。
途中からは私たちも悟ったので、自分たちで何とかしようともがいた。
義両親は彼らの親だから、やっぱり最後は実の息子を守ろうとしてしまうのだ。
私も子どもがいるから、その気持ちは痛いほど分かる。
最後の最後まで自分だけは味方で居てあげたいと思う。
ただ、離婚問題が浮上した時には夫だけでなく義両親までが敵になってしまったことが辛かった。
お世話になったこともあったのに、そんな終わり方をしたくなかった。
義両親だって円満に離婚できれば孫に会い続けることができただろうに。
それができなかったのは、夫があんな人だったからだ。
今でも子どもに会いたいと思ってくれていることを知っている。
元気なうちに、いつか会わせてあげられたら良いな、とも思う。
夫が傍に居る間は実現できないのだけれど。