2025年9月6日土曜日

世間は案外優しかった・・・

不動産屋さんの親切な対応に感激

不動産屋さんとコンタクトを取った。

最初はどんなことを言われるか戦々恐々としていたんだけど。

意外と優しく対応してくれた。

こんな条件の悪いお客さんでも丁寧に接客してくれるものなのね。

私のようなケースはあまりウェルカムではないはずなのに。

そういうのをおくびにも出さずに説明してくれるところに好感が持てた。

さて、私が懸念していたことを伝えた時の反応だが、

「全然大丈夫ですよ~。今はシングルマザーの方も珍しくありません」

と言ってくれた。

これが最大の懸念事項と言っても過言では無かったのでホッとした。

聞く話によると、もっと幼子を連れて部屋探しをしている方も居るという。

中には出産直後に離婚というケースもあるそうだ。

我が家の場合はまだ籍を抜いていないのでそれも心配だったが、

「全く問題ありません」

と断言してくれた。

もし良さそうな物件が見つかったら、オーナーに事情を伝えて確認してくれるそうだ。

多分、昔よりも母子家庭に対する偏見は無くなってきているのだと思う。

数十年前だったら、きっとこんな風に堂々と部屋探しなんてできなかった。

世間の風当たりも厳しかっただろうし、子どもだって嫌な思いをしたかもしれない。

それを考えたら、今のような環境でまだ良かった。

不動産屋さんと電話で話していてふと『誰かに似てるな』と思った。

口調とか声のトーンとか。

電話を切ってから思い返してみると、会社の先輩に似ているのだと分かった。

そう言えば会社でもみんなが親切で、安心して働ける環境を作ってくれている。

部屋を間借りさせてもらっている先輩だって、ただ単に以前の後輩というだけなのに優しい。

そうやって色んな人に支えられて前を向くことができた。

それなのに夫が一番つらく当たるなんて皮肉だね。


予算オーバーしそうな予感

不動産屋さんと話してみて現実を知った。

私のあげた条件だと予算内に収めるのがかなり厳しいらしい。

それほど多くの条件をあげたつもりは無いのだが。

最低限、これだけは外せないというものがいくつかあった。

子どものことを考えると、ある程度は環境の良いところにしたいという思いもあり、そのあたりのことはこだわった。

だけど、希望に見合う物件は考えていたよりも家賃が高くなることが分かり・・・。

私は考え込んでしまった。

予算をもう少し上げようか。

でも毎月のことだしなぁ、なんて迷っていたら不動産屋さんにも、

「もう少し家賃の上限を上げられませんか?」

と言われ、計算してみた。

既に手取りの3分の1をちょこっとオーバーしているような状況。

それ以上は現実的ではない気がした。

結局、

「もう一度条件を考えてみます」

と伝えて電話を切った。

夫が居座り続けるあの部屋は、借りてから数年が経過していた。

借りた当初は家賃も希望範囲内に収まっていたが、その間に物価が上がったのかもしれない。

一瞬ダブルワークすることも頭をよぎったが、躊躇してしまった。

決して働きたくないわけではない。

ただ、子どもを一人にする時間が長くなってしまう。

ずい分しっかりしてきたとは言ってもまだ小学生。

夜間に一人で居させるのも怖い。

それに、できるだけ一緒に居てあげたいと思っていたので、ダブルワークは断念した。

風邪を引くのも怖かったあの頃

体調不良は自己責任 普段から些細なことで腹を立て、理不尽な怒りをぶつけてくることの多かった夫。 体調不良にも非常に厳しかった。 どんなに気を付けていても、風邪くらい引く時はある。 だが、夫はそれを許さなかった。 咳が出れば冷たい目で見られ、鼻をかめばため息をつかれた。 わざわざ近...