2025年10月21日火曜日

店員さんの機転で無事脱出!

夫が先に帰るのを待つべきか・・・

店員さんのお陰で連れて行かれずに済んだ。

だけど、この後どうしようか。

私は少しの間、夫の出方を窺がった。

恐らくだが、少しでも警戒されていると感じ取っていれば大人しく引き下がるはずだ。

周りの目を気にする人だもの、極端なことは起こらないはず。

そう思って待ってみたが、夫はなかなか動かなかった。

向こうは向こうで私の出方を窺がっていたのかもしれない。

このままでは埒が明かないと思い、

「少し体調が回復してから出るから(夫)は先に帰ったら」

と言ってみたのだが、

「う~ん、まあ」

と言ったきり、黙り込んでしまった。

うーん、困ったぞ。

まさか先に出るわけにもいかないし、と悩んでいたら、先ほどの店員さんが再度声を掛けてくれた。

「もう上がるので、近くの病院にご案内しましょうか?」

そう言われ、思わず夫の顔色を確認した。

こういう時、何かに気づいていたら顔に出る人だから。

でも、この時は表情からは読み取れなかった。

私に残された選択肢はそう多くは無い。

提案に乗ってお店の外に出るか、それとも夫が出るのを待つか、だけだ。

夫のことを待つ場合、半ば心理戦のような状態になって身動きが取れなくなるだろう。

一瞬迷ったが、既に精神的にも大分消耗してしまっていたため、これ以上は無理だと判断した。

それで、大人しく店員さんの提案に乗ることにした。

「すいません。お願いします」

と言いながら立ち上がり、夫に『じゃあね』と手で挨拶すると、夫は軽く頷いて携帯に目を落とした。

それにしても長かった。

この時は30分ほどしか話してなかったのだが、恐ろしく長く感じた。


無事に帰宅

あの時、店員さんが自分と同じくらい大柄な人だったから大人しかったのかも。

もし気弱そうな人だったら同じ結果にはならなかっただろうし、そもそもあの修羅場で声なんて掛けてくれないだろうな。

そう考えたら、本当にギリギリの状況だったのだと実感した。

お店を出た後、私は店員さんに、

「ありがとうございました。本当に助かりました」

とお礼を伝えたのだが、

「ご事情は分かりませんが、一対一で会うのは危険なのでは?」

と言われてしまった。

確かにそうだ。

周りに人が居るから大丈夫だなんて、私の勝手な思い込みだ。

運良く助けてもらえたから良かったけど。

あのまま延々と帰れなかったら、と考えたらゾッとした。

夫が追ってこないとも限らないので、駅までの道のりは走った。

後ろを気にしながら走り、あっという間に到着した。

ちょうど電車が到着したので、それに乗り込み無事に帰宅。

それにしても、スイッチの入った夫はやはり恐ろしかった。

だけど、交渉を止めてしまったら離婚も遠ざかってしまうから。

私も必死だった。

これが普通の人だったら弁護士にでも依頼して何とでもなる。

夫の場合は『恨みを買わずに離婚する』というのがマストだったので・・・。

地道に説得するしか無かった。

ずっと疑問に思っていたこと

自己愛性パーソナリティ障害は治るのか 予約を取って、通院に付き添う。 それは『妻』である私の仕事であり、快く引き受けるべき。 そう思われていた節がある。 用事があり断った時などは全方位から非難された。 私だって自分の生活がかかっているのに・・・。 誰にも頼らずに子どもを育てていか...