2025年10月10日金曜日

「子どもに会わせる」という言質を取りたい夫の友人

自分たちが正しいと信じて疑わない人たち

仕事帰りに夫の友人の奥さんとその友達につかまった私。

喫茶店で話をすることになった。

仕方なく応じたが、そうそう時間は取れない。

リミットも決まっていたので、時計を気にしながら話した。

彼女たちの言い分では、『子どもに会わせないのが非常識』なのだそうだ。

たとえ過去に何かあっても全て水に流して会いに行かせるのが【普通】だと言われた。

でも、彼女たちの言う【普通】は私にとっての普通ではない。

さすが夫の友人だなぁと思いながら聞いていた。

終始強い口調で話すものだから意見を言えるような雰囲気でもなくて。

ただひたすら責められていた。

冷静に考えてみたら、二人から同時にやいのやいの言われているんだから反論できるはずがない。

何か言おうものなら何倍にもなって返って来そうで身構えてしまった。

あれを『正義』と呼ぶのなら、私はそんな正義は要らないと思う。

結局何が言いたかったのかというと、

・私が妻としての役目をはたしていない

・子どもに会わせないのは卑怯

ということだった。

人格を否定するような発言もあり、決して穏やかな会話では無かった。

それでも途中で席を立つようなことはせず、ただじっと聞いていた。

やっと解放されたのは、約束通り30分後。

それ以上長引いたら自分から席を立とうと思っていたので良かった。

帰り際、自分のオーダー分のお金をテーブルの上に置いた。

そのまま立ち去ろうとしたら、

「お金は要りません。こちらがお誘いしたので」

と返され、

「いえいえ、出しますよ。申し訳ないですし」

と言っても受け取ってもらえなかった。

案外良い人なのかも?と思っていたら、その後の一言で一気に嫌な気持ちに。

「お金の面で色々と大変なんですよね?」

などと言われてしまった。

改めてこうやって書いてみると大した意味は無さそうだが・・・。

言い方が上から目線で、鈍い私でも何をいわんとしているのかが分かった。

あー、この光景はいつも見ていたのと同じだ、と思い出した。

そう、それは夫と一緒に居た頃の日常。

類友とはよく言ったもので、やはり皆似ている所があるみたい。

彼女の言動からは、自分よりも下に見ている人に対する憐みの情のようなものも感じ取れた。


最後まで言わなかった、ある言葉

二人はある言葉を言わせるためにわざわざやって来た。

それは、

「子どもに会わせます」

ということだった。

途中からそれが分かっていたが、あえて気づかないフリをした。

そうしたら単刀直入に、

「お子さんと会わせてあげられますか?!できますよね?!」

と詰め寄られた。

それで、

「無理です」

と答えたら人でなし呼ばわり。

彼女たちは夫から直接話を聞いていたようだ。

「子どもにもちっとも会わせてもらえない」

「厳しくしつけることもあったが、それも愛情あってのこと」

「俺、そんなに悪いことしたのかな」

と涙ながらに訴えたらしい。

それで『このまま黙って見ていることなんてできない!』となり、会いに来てしまった。

まあ、夫の策略にまんまとはまってしまったんだろうなと思う。

こういった話をするたびに、神経がすり減っていくのを感じる。

それで楽な方に流れてしまいたくなるんだけど。

それは未来を放棄するのと同じだから。

決して諦めてはいけないと、離婚が決まるまで何度も自分を奮い立たせた。

「子どもに会わせる」という言質を取りたい夫の友人

自分たちが正しいと信じて疑わない人たち 仕事帰りに夫の友人の奥さんとその友達につかまった私。 喫茶店で話をすることになった。 仕方なく応じたが、そうそう時間は取れない。 リミットも決まっていたので、時計を気にしながら話した。 彼女たちの言い分では、『子どもに会わせないのが非常識』...