私から見ても モンスターペアレントだと思う元夫
夫は大事にすべき人とそうでない人の区別がはっきりしていた。本来もっとも近い位置にいた私や子どもは大事にすべき人に入れてもらえなかった。
毎日一緒に暮らしているのに蔑ろにされるむなしさ。
いや、むしろ蔑ろにされるだけならまだ良かったのかもしれない。
徹底的に虐げられて痛めつけられたんだから。
扱いとしては、その他大勢以下だったように思う。
義両親や義兄のことは基本的に大事にしていた。
それに加えて友人たちも。
その友人の中でも特に仲良くしていた人たちのことは一目置いていて、ことあるごとに褒めていた。
それに比べてお前は~というおまけつきで。
結婚生活も長くなってくると、こんな風に言われることにも慣れてしまう。
可哀そうだったのが、何の非も無いのに攻撃された小学校の先生だった。
最近はモンスターペアレンツの存在が広く認知されているけど、あの頃もそういう認識はあった。
はっきり言って夫の言っていたことは難癖レベル。
そんなことで?!というようなことにもいちいち電話をかけて文句を言った。
本当は止めて欲しいんだけど言えなくて・・・。
電話口から聞こえる先生の声は今にも泣きそうだった。
とても困っているのが分かった。
何度も『すいません』と謝っているのに許そうとしない夫。
そもそも先生には非がないんだから、上から目線で責め続けること自体がおかしいのにね。
内容的にも言いがかりのようなものばかり。
自分が納得するまで謝罪を求めるというのも人としてどうかと思う。
かといって私が何か言おうものなら家の中が嵐のようになってしまうから言えなくて。
低学年の頃の担任の先生には本当に迷惑をかけてしまった。
面談の時も申し訳なさ過ぎて目を見て話すことができなかった。
脅すような口調は止めて!
低学年の頃の若い先生は、夫の脅すような口調に心底怯えていた。
物凄く乱暴な物言いなのだから誰だって怯えてしまうと思う。
私は日常生活の中で頻繁にそういう言い方をされた。
ああいうのって何度経験しても慣れない。
怒鳴られるたびに体が縮み上がって心臓がバクバクしてしまう。
そういう経験の少ない人なら尚更だろう。
その衝撃が強すぎてしばらく忘れられなくなるかもしれない。
こんな面倒な家庭を受け持つのは大変だから、早く学年が変わって担任から外れたいと思ったに違いない。
ある時、学校から帰った子どもがその日にあったことを夫に話した。
子どもにしてみれば、何気ない会話の一つで特に意味はない。
『今日ね~、こんなことがあったんだ~』という感じの話だ。
だけど、夫はその内容の中でその場に居た先生の対応が気に入らなかったようで、学校に電話してしまった。
そして担任の先生が出るとすぐに凄い剣幕でまくし立て始め、酷く興奮していたらしい。
いくらモラハラ夫でも、いつもなら話し始めはやや穏やかな口調で話す。
それが次第に勝手にヒートアップしていって喧嘩腰になっていく。
だがこの日は違った。
電話口に担任の先生が出た瞬間、
「どういうつもりなんだよ!」
と怒鳴ったそうだ。
子どももまだ幼くて話の要領を得ないので詳しいことは分らなかったが、『ふざけるな!』と怒鳴ったりチッと舌打ちしていたと言っていた。
最後は、
「ちゃんとやれ!」
と何故か命令口調で終わったという。
この話を聞き、なんて非常識な人なんだろうと改めて思った。
怒りをまき散らすことを正義だと勘違いしている節もあり、それが余計に腹立たしかった。
こんな風に攻撃されてメンタルにダメージを負った人は一人や二人ではない。
その一方で【自分が認めた人たち】には尽くして良い関係を築いていた。
どちらも本当の夫なのだが、取り巻きたちにこんな話をしても信じてもらえなかった。