2025年2月15日土曜日

人の好き嫌いが激しかった元夫

『好き嫌い』がハッキリ表に出てしまう元夫

元夫は好き嫌いが激しかった。

これが食べ物の話なら何も言うまい。

そういう人は他にもたくさん居るだろうからね。

でも、元夫の好き嫌いは人に対してだった。

しかも、問題はその相手に対して失礼な振る舞いをすることだった。

見ているこちらがハラハラするくらい、不機嫌オーラをまき散らす。

きっと相手も気づいているんだろうなと思うと、いたたまれなくなった。

本来なら私が注意しなければならないのだと思う。

だけど、私が言ったところで認めないだろうし、万が一認めたとしても『お前に言われたくねー!』と怒鳴るのがオチだ。

タイミングによっては、嫌な思いをさせた上に更に気まずい雰囲気になって、余計に迷惑をかけてしまうかもしれない。

そんな諸々のことを考えたら何もできなかった。

結局何もせず、ただひたすら隣でハラハラするだけ。

たぶん相手は私のことも『隣でへらへら笑ってる変な奴』くらいに思っていたに違いない。

夫が周りの人に対して失礼な態度を取るたびに、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

こんなことをしていれば、さぞかし周りからの評判も悪かっただろうと思われるかもしれない。

でも、違うのだ。

夫は相手を選ぶというか、やっても大丈夫な人に対して横柄な態度を取る。

この人にやったらヤバイという人にはやらない。

そういうのを見極めるのが得意だったのか、知り合いとトラブルになったことはない。

むしろ、ちょっとした交流のある人達からはすこぶる評判が良かった。

「旦那さん、面白くて優しい人ね。羨ましい」

そんなことを言われたのも一度や二度ではない。

外面が良いって本当に恐ろしい。


ちょっと親しくなったママ友を毛嫌いして・・・

私はあまり社交的ではない。

だから積極的にママ友を作るようなタイプではなく、かなり受け身だ。

そんな私にも親しくしてくれるママ友ができた。

何となく気が合って、会えば話し込むこともあった。

それが嬉しくて夫に報告していたのだが、段々とママ友の話題が出ると不機嫌になることが増えた。

最初は好意的な感じだったのにどうしたんだろう。

少し不安に思ったけど、二人に接点は無いので思い過ごしだろうと気にしないようにした。

こんな感じでちょっとした違和感から始まったのだが、気づけばはっきりとした言葉で拒絶されるようになった。

その間、特に何かあったわけではない。

むしろ私もなかなか会う機会がなくて、久しぶりに会ったという話をしたら、

「ああいう奴、大っ嫌い」

と言われた。

決して悪い人ではないし、私のことも気にかけてくれている。

それなのに、一方的に毛嫌いして攻撃的な言葉を並べる夫に対して物凄く嫌な気持ちになった。

それと同時に悲しくなった。

何でそんなことを言われなくちゃならないのかな。

私は夫の友達に何か言われても不満を飲み込んできたし、できるだけ波風立てないようにと気を使ってきたのに。

色々と言いたいことはあったが、我が家では夫の言うことが絶対だ。

逆らうなんて考えたことも無かったので、反論もせずただ黙って聞いていた。

あー、あの人とももう会って話したりできないんだろうな。

家にはいつも夫がいて、特別な外出でもなければ分単位で管理されていた。

それに、あの調子では偶然会った時にも酷い態度を取ることは明白だった。

更に運の悪いことに、恐らく彼女は夫に攻撃されるタイプだった。

そうなったらきっと私のことも嫌になるだろう。

いつもそんな感じで私と周りとの関係を壊されてきた。

だから常に孤独だった。

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