小学生が誰も居ない家に帰るということ
今クールのドラマ、「海のはじまり」。何となく見始めて、いつのまにかハマってしまいました。
我が子を残して旅立たなければならなかった水季さんのことを思うと胸が詰まります。
だけど、何も知らされてなかった夏君が責められるのも違うと思ってしまう。
こういうドラマはリアルタイムで見てこそ面白いと思うのですが。
私はリアルタイムでなかなか見れないので、録画してお休みの日に見ています。
昨日私が見たお話では、海ちゃんがパパである夏君のお家で暮らし始めました。
ママの実家から夏君の家にお引越しをし、学校も転校。
パパは海ちゃんが帰る頃はまだ仕事なので、小学校から帰宅すると自分で鍵を開けて入るシーンが映されていました。
それを見て、ふと『うちの子もこんな風に鍵を開けて入ってたんだな』と思いました。
重いランドセルを肩から下ろし、鍵を出して自分で開けて部屋に入って行く。
誰も居ない部屋はシーンとしていて。
海ちゃんはほんの少しの間、部屋を見つめていました。
多分、心細いのもありますよね。
その姿が我が子と重なって見えました。
きっとこんな風に毎日一人でシーンと静まり返った部屋に帰っていたんだな。
「帰ったらちゃんと手洗いして宿題もやってね」
なんて注文を付けていたけど。
帰宅後に一人で過ごすだけでも偉かったんだな。
そんな風に思いました。
小学生なんて、まだまだ甘えたい盛りです。
生意気なことを言っていても、ふとした瞬間に可愛らしい姿を見せてくれる。
そんな時期に寂しい時間を過ごさせてしまって可哀そうなことをしたと思います。
お友達の存在が寂しさを埋めてくれた
子どものことが心配で、たびたび『大丈夫?』と聞いていました。
でもそういう時、必ず『大丈夫だよ』と言うんです。
たとえ大丈夫じゃない時でも、子どもなりに心配をかけまいとして言ってしまう。
だから、もう『大丈夫?』とは聞かないことにしました。
その代わりに、『今日は何が楽しかった?』と聞きました。
そうすると、その日楽しかったことなどを教えてくれるんです。
はしゃいだ様子で話す姿を見ると本当に安心します。
うちの子は強がっているけど、本当は寂しがり屋。
一人で過ごすのはあまり得意ではないと思います。
でも、私はフルタイムで働かなければならないし、実家も遠い。
我が家のどうしても埋められない部分を埋めてくれたのはお友達たちでした。
夫と離れてからはお友達と積極的に遊ぶようになり、放課後に一人で過ごすことは減りました。
そして気持ちが段々と落ち着いてきたら、一人時間も楽しむことができるようになりました。
これまでは父親からの虐待によって心が不安定だったから。
そういう環境的な要因が大きく影響していたのでしょう。
心が安定してくると、不安な気持ちになることが減っているように見えました。
そうは言ってもまだまだママが傍に居ることで安心できる時期だから。
私も精一杯時間を作って寄り添いました。
その間、夫は時々自分の要求を押し付けてくるだけで子どものことを心配したり思いやる様子も無し・・・。
やっぱりどこまで行っても自分中心なんですね。
三人の時より今の方が幸せ
夫と一緒に居た頃は家族三人で、傍から見れば普通の家族でした。
だけど、内情はモラハラ虐待を受けていて、常に顔色を伺ってビクビクするような生活。
心が休まる日はありませんでした。
かといって里帰りも制限されていたので息抜きもできません。
外出できる日はありましたが、外出中も幾度となく携帯が鳴って、一度でも取り損ねたら猛烈に怒るので気が気ではありませんでした。
せっかく外出していても、そんな環境では楽しめるはずがない。
子どももビクビクしている私を見ているせいか神経質になりました。
家の中に居る時も普通に会話を楽しむことなどなくて、夫の機嫌を伺うのが日常で。
そんなシンドイ生活を思えば今の方がうんと幸せです。
たとえ、母子家庭であることで変な目で見てくる人が居ても。
前の生活と比較したら雲泥の差です。
穏やかで幸せで、こんな満ち足りた生活を送れるなんて・・・。
今でも夢のよう。
前が地獄過ぎたっていうのもあるんですけどね。