2024年9月7日土曜日

母子家庭のリアル

素敵生活なんて漫画の中の世界

よく【素敵な生活】とか【丁寧な暮らし】とか言うじゃないですか。

その中には母子家庭なのに充実した暮らしぶりを公開している人たちもいます。

あのような情報を見るたびに、私驚愕しております。

本当に我が家と同じ母子家庭ですか?

そもそも生活レベルが違っているという話もあるかもしれませんが・・・。

それにしたって、なかなかに精神が鍛えられるような生活ですよ。

我が家は子どもがとても素直で基本的に何でも相談したり報告してくれます。

だから、そういう面では楽です。

でも、家庭内に大人が一人ということで、全てのことが私の肩にかかってくるわけです。

これって物凄いプレッシャーです。

人一人を立派に育てなければならない。

それには私がきちんとしていなければ。

そういう気持ちが自然と湧き出てくるのです。

誰かとこのような重圧をシェアできるって何て素晴らしいことなんだろうとも思います。

でも、私たちはそれができませんでした。

どうせ夫と一緒に居ても何も背負ってはくれません。

それどころか一生懸命に動き回っている私たちを痛めつけてくるので、居ない方がマシというのが本音です。

今は二人で伸び伸びと自由に生活しているから幸せでしょう?と聞かれることもあります。

はい。確かに幸せです。

ただ、労力的な面ではやはり一人では足りないなーと思うこともあります。

今更それを言っても始まらないので、私はできるだけ手抜きできることは手を抜くようにしました。

それで子どもとの時間を持てるようになれば一石二鳥ですよね。


小学生の頃は常に子どものことを気にかけながら仕事

子どもが小学生の頃、いつも『今なにやってるんだろう』と気になっていました。

良い子だし素直なのですが、がんじがらめの生活から解放された反動なのか、とにかく無鉄砲に遊びまわっていました。

夕方暗くなるまで帰って来なかったり、高い所から落ちてケガをしたり・・・。

こんな字面だけを見ると、虐待によってグレたんじゃないの?と思われてしまうかもしれません。

でも違うんです。

子どもはめいっぱい楽しんでいて、楽し過ぎてセーブできなかったんです。

「なるべく早く帰ってきてよ。せめて日が落ちるまでには」

そう何度言ったことか。

そのたびに

「うん、分かった~」

と良いお返事をしてくれます。

だけど、いざその時になったら楽しい方を選んでしまう感じです。

これはもうある程度は仕方がない。

事前にどこで遊ぶかだけは聞いておき、仕事帰りに迎えに行こう。

その場所が危ないと感じたら、別の場所にしてもらうように提案しよう。

私の中でこんな風にルールを作りました。

ほんの少しルールを作ることで、私たちの生活はとても楽になりました。

今思うと、あの時間は子どもにとって必要なものだったのだと感じています。


仕事帰りに待ち合わせして買い物-こんな日常が幸せ

子どもには携帯を持たせました。

だから、時々は仕事帰りに連絡を入れて駅で待ち合わせをしました。

合流してから一緒にスーパーに行き、その日の夕飯を見繕う。

そんな日常がとても幸せで、私たちにとってはかけがえのない時間でした。

大きくなった今でも一緒に買い物に行ってくれます。

昔のような心許ない感じではなく、反対に私が注意されることもありますが、それもまた楽しみではあります。

大きくなったなぁ~と後ろ姿を見るたびに、あの時決断したことは間違っていなかったのだと感じられます。

そして、この幸せに心の底から感謝する日々です。

「今日は何食べる?」

などと言いながらスーパーで食材を見て、一緒に食べるおやつを購入するのも楽しい。

5年後、10年後にはどんな未来が待っているのかな。

今からワクワクしています。

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