どんなに暑い日でも『うちわ』で乗り切っていた我が家
近年は身の危険を感じるほど暑い日が増えましたね。昔のように日陰で涼んでいれば問題ないというレベルではありません。
猛暑日予想が連発し、風通しの良い場所でも汗が噴き出てきます。
実は、我が家ではそんな日でも『エアコンをつけるな』という無言の圧がありました。
夫は働いておらず、日中に家にいるのは夫だけです。
体調が悪くなると大変だから、『暑い日にはエアコンをつけた方が良いよ』と言っているのに頑なにつけませんでした。
これは、もしかしたら私への当てつけの意味もあったかもしれません。
というのも、私のお給料は事務職ということもあって決して高くはないんです。
そのお給料で家族三人都市部で暮らさなければならない。
『お前の稼ぎが悪いから』という意味も込められていたとしたら、どうしようもないですね。
私の方は心配して言っているのに、二度三度と言うと機嫌が悪くなるので、そこにも気を使いました。
機嫌が良い時にはマシなのですが、少しでも機嫌が悪い時には対応が難しいんです。
ニュースなどで、部屋の中で熱中症になった話などを耳にするたびに、こうやって頑なに拒んでいるうちに体調を崩すのではないかと思っていましたが。
案外大丈夫でした。
土日などで一緒にいる時も、エアコンはつけずにうちわで風を送り続けます。
子どもも暑いから『扇いで~』と言い、扇いでいるうちにシャワーを浴びたくなるくらいの汗をかいていました。
なんでこんなに我慢しなければならないの。
そう何度思ったか分かりません。
だけど、それを言ったら夫がへそを曲げるのでじっと我慢しました。
うちわで扇いだところで常温が高いのですから送られてくる風も熱風です。
こんな生暖かい風を送ったところで、ちっとも涼しくはなりません。
というよりも、うちわで扇ぐという無駄な労力のためにかえって暑くなっているくらいです。
扇風機も無い暑さ地獄の我が家
『エアコンをつけてはいけない』と直接言われたわけではありません。
だから、この件を元夫に話したら『私の思い込み』にされるかもしれません。
でも、つけようとすると「まだそんなに暑くないだろ」と言われ。
こっそりつけると、「えっ?!エアコンつけてるの?!」と言われ。
「お風呂から出たらエアコンで涼もう」とポツリと呟いた時には、「夕方になれば、もう日中みたいに暑くないだろ」と言われました。
じゃあ、一体いつならつけていいのよ。
うちには扇風機も無かったので、どうしても耐えられない時にはうちわでパタパタと仰ぎましたが。
それで耐えられるものじゃない。
最近は寝る頃もかなり暑いことが多いので、夜だからと言って気を抜けません。
布団に背中が密着していると寝苦しいので、私は常に横向きで寝ていました。
そんな苦労をしていましたが、元夫自身がエアコンをつけたいと思った時だけは別でした。
誰も聞いてないのに「今日はもうエアコンつけないと限界だな」とか言いつつ、そそくさとつけていました。
気まぐれなんです。
呆れちゃうくらい気まぐれで、自分の思い通りにしないと気が済まないんです。
結局最後までエアコンをつけて良い時とダメな時の差が分からず、夫の言うがままにしていました。
そのせいなのか、今でもエアコンを使う時には罪悪感があります。
『贅沢しちゃうな』みたいな。
でも、子どもが暑い思いをするのは可哀そうだから、ちゃんと適温にしつつ使用しています。
だから、猛暑日が過去最高に多かった今年の夏でも、夫と一緒に居た頃よりは快適でした。