近場のスーパーは全滅
巷で言われている米不足は、ただの噂などではありませんでした。本当に近くのスーパーでは買うことができず、我が家も最近ではほとんどお米を食べていませんでした。
このままではマズいと思い、子どもと手分けして行けそうな範囲のお店をチェックすることに・・・。
でも、どこにも見当たりません。
店頭には相も変わらず【1家族1点まで】などと書かれています。
しかし、その1点さえ購入できない状況です。
もしかして新米が本格的に流通するまではパックのご飯で過ごさなければならないの?
そんな不安も頭をよぎりました。
そりゃーあれば便利だけど、パックのご飯では割高で我が家の家計を圧迫してしまいます。
結局は安く買えるうどんやパスタで代用することに。
色んなことを考えているうちに、やはりどこかでお米を調達するしかないという考えに思い至りました。
そこでネット上で検索を掛けたところ、高い!!!
今購入できるものは軒並み高騰化していて購入することを躊躇してしまいます。
これは良いのでは?と思う物は、【入荷し次第発送】などと書かれていてすぐには手に入らない模様。
諸々の事情からネットで購入するのは得策ではないと判断し、やはり実店舗で探すことに決めました。
しかし、まさか主食のお米を買うのにこんな苦労をする日が来るとは・・・。
いつもは行かないスーパーまで足を伸ばし・・・
金曜日、私はいつもとは異なる駅で降りました。
自宅の最寄りよりも1駅手前ですが、何度も歩いたことのある場所です。
そこから更に徒歩で5分ほどの大きなスーパーを目指しました。
店舗が大きいから入荷量も多いだろうという希望的観測の元向かったわけですが、そうは言っても時間は午後の6時過ぎです。
仕事が終わってからしか行くことができないので、どうしてもこの時間になってしまいます。
これは仕方がありません。
午前中や早い時間に入荷したとして、午後の6時過ぎまで残っているのか?
それも不安ではありましたが、行くしかないと思ってとりあえず行ってみました。
お店に入り、足早にお米の売り場へと急ぐ私。
ところが、ここであることに気づきました。
何度か来たことのあるスーパーでもお米を買ったことがないので売り場が分かりません。
夕方は人も多く、うかうかしていたらまた買いそびれてしまう・・・。
焦って店内をぐるぐると回り、ようやく見つけました。
(残り一つだ!)
とうとう発見したお米を私は慌てて手に取りました。
もう銘柄なんて気にしていられません。
見たことのないお米ではありますが、あるだけ有難いです。
最後の一つ(5kg)を手に取ったのと同時に、2人の方が売り場に来られました。
同じようにお米を探していたようで、空になった棚を見てガッカリされていました。
お気持ち、分かります・・・。
私が手にしたことで他の方が買えなかったわけですから。
何だか申し訳ない気持ちになりました。
本当にどうにかならないものですかね。
何もたくさん欲しいと言っているわけではないのです。
今すぐ食べるためのお米を用意したいだけなのです。
こうして我が家の米不足はとりあえず解消されました。
手に入らない状況になって初めて感じるお米の有難さ
今回いつでも買えると思っていたお米が手に入らなくなり、普通に購入できることがどれほど有難いことなのかを実感しました。
米不足は結局何が原因だったのでしょう。
減反政策?
天候による不作?
インバウンド?
業者によるコントロール?
消費者の買い占め?
もしかしたら複数の要因が重なってしまったのかもしれません。
普段は私も安いものを求めていて、少しでも値上がりすると不満を持ってしまいます。
お米なんて主食なのだから、値上げをするなんて酷い!とまで思っていました。
だけど、今回のことで少し違った見方をするようになりました。
もし米作農家さんが作っても作っても赤字になっているとしたら、それはもう現状に見合った価格設定にはなっていないということです。
今は情勢の影響もあって肥料も高くなっているでしょう。
かかった費用を商品に転嫁できなければ、米作農家を止める人たちも出てくると思います。
そうならないためにも、私たちは適正価格というのをきちんと考えるべきなのだと思います。
安ければそりゃー助かります。
特にお米は毎日食べるものですから、値上げは正直なところ家計にダイレクトに響くんです。
だけど、それで農家の方々が厳しくなって続けられなくなったら本末転倒です。
今回のことで、そんな風に考えるようになりました。