2025年8月25日月曜日

別居中、家族団らんを目にすると辛い気持ちに

別居中の休日は、楽しくもあり寂しくもあり

夫と別居している間、私たちはそれまでの時間を取り戻すかのように自由を満喫した。

休日になるとショッピングを楽しみ、外食にも出かけた。

といっても、お財布の中身を気にしつつだけど。

『あ~、少し節約してあのお店にしようかな』なんて考えるのも楽しかった。

それまでは夫の顔色を窺うばかりの生活。

それが急に自由を手に入れたのだから、浮かれないはずがない。

最初は『これからどうしよう』という気持ちでドーンと沈み・・・。

少し経ったら浮上してきて『私たちは自由だ!』と実感した。

そして、もう戻らないという覚悟を決めてからは『自由って最高!!!』と思えることが増えた。

でも、時々夫から連絡が入った時だけは現実に引き戻された。

まだ離婚できていないという事実が心に重くのしかかり、『こんなことをしている場合じゃないのでは?』と焦りも感じた。

日々アップダウンする気持ちを持て余すことも。

そんな時には外に出て発散し、自由を満喫することでまたフラットな状態に戻した。

そうやってちょっとずつ、ちょっとずつ。

まるで亀の歩みのようにゆっくりと自分の置かれた状況と気持ちに折り合いをつけながらやってきた。

外出はそういった気持ちの切り替えにも必要だったわけだが・・・。

外に出たことでかえって沈んでしまうシーンもあった。

それは家族連れを見た時だ。

仲の良さそうな家族が、目の前で楽しそうにショッピングをしていたり。

レストランで食事をしていたり。

そんなシーンに出くわすと、思わず目を背けたくなった。

まだ夫と暮らしている時にもそういった感情は持っていたが、中身はまるで別物。

以前は、あんな状況に陥ったのも自分が悪いのではないかという気持ちがあった。

もっと上手く立ち回れていたら少しは幸せに暮らせたのに、と。

でも、家を出てからはただひたすら幸せな家族が羨ましかっただけだ。

私には頑張っても手に入れられなかった物。

子どもに与えてあげられなかった物だから。

羨ましくて、でも意識せずには居られなかった。

そんな私の横で、子どもはどんな気持ちでそれを見ていたのだろうか。

案外、子どもの方が割り切っていたのかもしれない。


寂しくても、夫からの誘いはお断り

どんなに寂しくても、夫からの誘いは全力で拒否した。

だって、受け入れる理由が無いもの。

二人とも夫のことが嫌いで、できれば早く疎遠になりたかった。

だけど、そんな空気も読まずに誘ってくるものだから、私は隙を作らないように気を付けた。

正直言って非常に面倒くさかった。

断ってもめげずにチャレンジしてくるところもそうだけど。

自分が誘えば私たちが喜んで来るはずだと思い込んでいるところに虫唾が走った。

別の観点から見ると、自分の気持ちの方も実は結構面倒くさい。

夫のことは嫌いなのに、何度も断っているうちに同情のような気持ちが出てくることが多かった。

拒否し続けているのに言ってくるということは、よほど一緒に過ごしたいんだろうな。

こんな風に話もろくに聞かずに断るのって可哀そうかな、と。

本当はこんな感情を持ってはいけないのだ。

夫のようなタイプは、少しでもそういった素振りを見せると途端に攻勢をかけてくるから。

最終的には断ることができても、そこにたどり着くまでに多くの労力と時間を費やすことになる。

この、どちらにとっても良い結果を生まない私のブレが、時に大きな波紋を招いた。

はっきりと断るのが申し訳なくてやんわりと伝えていたら、夫や義両親を勘違いさせてしまったことがある。

あれは全面的に私が悪い。

相手は、『(私)さんがああ言ったのに、どういうこと?!』と怒り、私の方は『そんなつもりでは無かったのに・・・』となった。

こうやって書いていると分かるのだが、やはり夫と私の相性はとことん悪いのだと思う。

それが無理やりにでも上手くやっていこうとしたら、どちらかが心を押し殺すしか無い。

我が家の場合には夫が我慢することなど無かった。

だから、100%私が我慢することを強いられた。

結婚してからずっと家族団らんに憧れてきた私。

出会った頃はそれを叶えられる相手なのだと思っていた。

でも、違った。

誤算はそれだけじゃない。

まさか離婚があれほどまでに大変だなんて。

結婚どころか出会ったことさえ後悔するくらい、応じてもらえなかった。

もうずっと解放してもらえないのではないかと、しばしば絶望したものだ。

夫のおばあちゃんが亡くなった

突然の知らせ 夫の母方のおばあちゃんが亡くなった。 遠方に住んでいて、大人になってからはほとんど会うことは無かった。 それでも、やはり堪えたようで。 いつもは絶対にしないのに珍しくお義兄さんに連絡したり、過去のエピソードを話してくれた。 寂しそうに、 「もう一度会いたかった」 と...