2026年4月3日金曜日

ゴールデンウィークの計画が、怖さに変わるまで

「楽しみ」の裏で、私たちを縛っていたもの

ゴールデンウィークの計画づくり。

本来なら、楽しいはずの時間だった。


けれど私にとっては、

思い出すのも苦しい出来事になっている。


その年のゴールデンウィークを、

私はとても楽しみにしていた。


家に戻り、

夫から逃げ回る必要がなくなったからだ。


もちろん、

「顔を合わせないように」という意味では

気を遣ってはいたけれど。


それでも――


「居場所を知られてはいけない」

あの張りつめたストレスからは、

解放されていた。


だから4月に入った頃には、

すでにいくつも計画を立てていた。


以前、子どもがこんなことを言った。


「お出かけするの嫌い」


愚かなことに私は、

その言葉をそのまま受け取ってしまった。


でも本当は――

その裏に、子どものつらい気持ちが隠れていたなんて、

そのときの私は気づけなかった。


外出するとき、夫は決まってこう言った。


「パパは体調が悪いから行かない。

 二人で楽しんできて」


そう言うくせに、

外出中は何度も電話をかけてくる。


そして一度でも出られなければ、激怒する。

家に帰るのが怖くなるほど怒られる。


その場に立ち尽くすしかない私の姿を、

子どもは何度も見ていたはずだ。


そんな体験が積み重なって――


あの言葉になったのだ。


やがて子どもは、

本当に外に出たがらなくなった。


夫のいる空間から引き離して、

少しでものびのび過ごさせてあげたい。


その一心で誘っても、


「いいよ。おうちにいる」


と、静かに断られる。


そして私自身も、

外出先で携帯を手放せなくなっていた。


数分おきに画面を確認する。


着信がなければ、ほっとする。


もし気づけなかったら――

何を言われるのかを想像して、

冷や汗が出た。


――本来は、楽しいはずの時間なのに。


子どもとのお出かけを画策する夫

一緒に暮らしていた頃は、

面倒くさがって外に出ようともしなかった。


「お前らだけで行け」と言いながら、

プレッシャーをかけてくる。


そんなことばかりしていた人が、

離れて暮らすようになった途端、


「(子ども)と出かけたい」


と言い出した。


あまりにも身勝手すぎる。


それを悪びれる様子もなく、

当然のように要求してくる夫に、

私はただ呆れるしかなかった。


直接言えないからか、

私に何度もメッセージが届く。


「ゴールデンウィーク、1日時間をください」


――1日なんて長すぎる。


1時間だって嫌だ。

いや、1分だって耐えられないかもしれない。


子どもは、

パパと顔を合わせたくないのだから。


それを正直に伝えれば、

また機嫌を損ねるのは目に見えていた。


だから私は、


「もう予定を入れてしまいました」


とだけ返した。


それでも、


「変更できないのか」


と、しつこく食い下がってくる。


最終的には、

「遠くへ行く予定です」と伝えて、

なんとか押し通そうとした。


それで諦めてくれればいい。


そう願いながら――


不安を抱えたまま、

子どもと二人で計画を立てていたのは、

4月の初め頃だった。


まさかこのあと、

1か月近くも催促が続くなんて。


そのときの私は、

想像もしていなかった。

ゴールデンウィークの計画が、怖さに変わるまで

「楽しみ」の裏で、私たちを縛っていたもの ゴールデンウィークの計画づくり。 本来なら、楽しいはずの時間だった。 けれど私にとっては、 思い出すのも苦しい出来事になっている。 その年のゴールデンウィークを、 私はとても楽しみにしていた。 家に戻り、 夫から逃げ回る必要がなくなったか...