2026年4月14日火曜日

試練のゴールデンウィーク

虚像の家族団らん

一緒に過ごすその日は、

私たちの気持ちとは正反対の、

よく晴れた日だった。


普段よりも早く目が覚めたのは、

気が重くて眠れなかったから。


嫌だな、と思いながら過ごしているうちに

深夜になり、

夜中の2時に携帯で時間を確認した。


そのあと、いつの間にか眠っていた。


そんな状態なのに、

朝は早く目が覚めた。


重たい気持ちを引きずったまま、

静かに準備を始める。


子どもは、まだ眠っていた。


必要以上に早く起こす必要はない。


物音を立てないように気をつけながら、

朝ごはんを用意する。


8時半を過ぎて、

そろそろ起こそうかと思い、

顔を覗き込んだ。


すると、子どもはもう起きていた。


学校の日でさえ、

自分で起きることはほとんどない。


いつもはギリギリまで

布団の中でゴロゴロしているのに。


その日は、

すでに目を覚ましていて、

無言のまま席に座った。


「嫌だなぁ」


ぽつりとこぼれたその一言は、

私の気持ちとまったく同じだった。


「嫌だなぁ」という空気が

部屋いっぱいに広がる中で、

二人で黙々とご飯を食べた。


会話もないまま、

準備だけが淡々と進んでいく。


テンションの高い義家族に圧倒されて

待ち合わせ場所には、

予定より10分早く着いた。


けれど、すでに

夫と義両親は到着していた。


私たちを見つけると、

笑顔で手を振りながら近づいてくる。


お義母さんは涙を浮かべて、

「今日はよろしくね」と言った。


そういう場面に弱い私は、

自分がひどいことをしているような

気持ちになった。


孫にも会わせず、

電話も取り次がない。


それがどれほど残酷なことなのか。


誰に責められたわけでもないのに、

「これでいいのか」と

自分に問い続けていた。


夫は終始ご機嫌で、

子どもと手をつなごうとする。


それをさりげなく避けながら、

子どもは私たちより前へ前へと歩いていった。


本当は隣に行きたかった。


でも、それをすれば

「二人で固まっている」と

受け取られるかもしれない。


そんなことを考えてしまう私は、

結局、少し後ろからついていくしかなかった。


傍から見れば、

きっと普通の家族に見えただろう。


子どもは無理をしてはしゃぎ、

夫はそれに満足そうな顔をしていた。


「楽しそうだな」


その一言で、はっきりと思い出した。


この人は、そういう人だった。


子どもの気持ちを見ているわけではない。


自分が満たされていれば、

それでいいのだ。


この日は、子どもと会えて、

義両親にも会わせることができた。


それだけで十分なのだろう。


夜まで時間があるせいか、

どこか余裕すら感じられた。


まだ、

長い試練の時間は始まったばかりだった。

試練のゴールデンウィーク

虚像の家族団らん 一緒に過ごすその日は、 私たちの気持ちとは正反対の、 よく晴れた日だった。 普段よりも早く目が覚めたのは、 気が重くて眠れなかったから。 嫌だな、と思いながら過ごしているうちに 深夜になり、 夜中の2時に携帯で時間を確認した。 そのあと、いつの間にか眠っていた。...