2026年1月29日木曜日

あっという間に約束の日に

行きたくない病、再発

約束の日が、翌日に迫っていた。


私の気持ちは、

ズーンと、底のほうに沈んでいた。


発熱して、ドタキャンしてから、

まだ一週間しか経っていない。


気持ちが整理できないまま、

その日を迎えようとしていた。


なぜ、

こんなにも早く次の予定を入れたのか。


それは、

嫌なことは、さっさと終わらせたかったからだ。


いつまでもこの件を引きずるのは、

正直、しんどかった。


それに、

どうせ業者に依頼しないのなら、

レンタカーを手配するだけ。


いつでも同じだろうと思っていた。


案の定、翌週を指定しても、

特に文句を言われることもなく、

あっさり予定は決まった。


あとは、当日を待つだけ。


……の、はずだった。


でも、

やっぱり来た。


行きたくない病、発症。


決まってからずっと、

ウダウダ、ウダウダ。


何をしていても、

頭の片隅に、その日のことが張り付いている。


そして、

ブルーなまま前日を迎え、

いよいよ、追い詰められた。


もう、こうなったら行くしかない。


(最初から、そう決まっていたのだけれど)


そう言い聞かせて、

私はようやく、腹をくくった。


曇天が、まるで私の心みたいだった

当日の天気は、あいにくの曇り空。


今にも雨が降り出しそうな、

重たい空だった。


私は折り畳み傘をバッグに入れ、

時刻表も調べないまま、

駅へ向かった。


そんなことをする気力すら、

残っていなかったのだ。


ホームで電車を待ちながら、

ぼんやり立ち尽くす。


気持ちは、

一向に浮上しない。


それでも、

ふと、あることに気づいた。


――あと数時間、我慢すればいい。

――それで、やっと家を明け渡してもらえる。


そう思った途端、

不思議と、少しだけ力が湧いてきた。


さっさと済ませてしまおう。


早く終わらせたい。


我ながら、現金だと思う(笑)。


家に着くと、

すでにみんな集まっていた。


そして、

私の顔を見るなり、


「久しぶり〜」


と、口々に声をかけてくる。


まるで、

何事もなかったかのように。


あの修羅場など、

最初から存在しなかったかのように。


この人たちは、

その笑顔の裏で、

何を考えているのだろう。


そう思った瞬間、

背中が、ひやりとした。


顔は笑っていても、心は、きっと違う。

私のことを、

快く思っているはずがない。


「今日は、長い一日になりそうだ」


そうため息をついた、その時。


視界の端に、

例の彼女の姿が入った。


引っ越し作業だというのに、

まるでデートにでも行くような、

綺麗な服装で。


遠目からでも分かる、

場違いなほどの存在感。


妙なオーラを、

はっきりと放っていた。

家に戻ってから一年が経過

恐怖と隣り合わせで、生き延びた日常 家に戻ってからの一年は、 あっという間だった。 相変わらず夫の執着は止まず、 干渉もなくならない。 義両親も、 本当の意味で味方にはなってくれなかった。 最後に選ぶのは、やっぱり息子。 それがどれだけ理不尽でも、 叶えるために動く。 常に3対1...